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新横利根閘門…2

(『新横利根閘門…1』のつづき)
FI2618310_1E.jpg東岸にある、排水機場の建物。閘門と一緒に、穏やかな冬の陽射しを浴びて水面に姿を映しています。

横利根川にそそぐ、一帯の小水路群の排水を引き受けている機場だけに、規模は十六島でも随一で、建屋もなかなか立派ですね。



FI2618310_2E.jpgふたたび土手を登り、閘室と下流側ゲート越しに、横利根川を股のぞき。低い岸に抱かれた川面が、ひたすら地平線まで続く、水郷ならではの川景色…。何度眺めても、飽きが来ません。

かつてはここを、水郷汽船の誇る「さつき丸」などの大型客船が、観光客を満載して、佐原や津宮へかよっていた時代もあったのですね。(水郷汽船については、HAL東関東アクアラインの『霞ヶ浦の昔の画像集とかつての就航船の画像集』に詳しく掲載されています。ぜひご覧ください)

FI2618310_3E.jpg橋の上から、上流側扉体の構造を眺めて。

頻繁に開閉されるせいでしょう、水に浸かる部分は、色が変わっています。まだ水が滴っているところを見ると、少し前に船の通航があったようですね。通航シーン、見たかったなあ…。





FI2618310_4E.jpgメーカーズプレート。径間15m、閘室長40m。艀クラスの大型船も通航できそうですね。水郷の閘門群の例に漏れず、ここもセルフ操作式です。

改築後の行徳可動堰に、閘門が新設されるとしたら、このくらいの規模がいいなあ…と、手前勝手な妄想がモヤモヤと。




FI2618310_5E.jpgふたたび上流側ゲートを、堤防道の東側から。法面にぽつりと立つ木と、閘門の取り合わせが撮ってみたくなったのです。

周りの土地が低いだけに、この程度の高さでも眺望はなかなかよろしく、遠くの山並みまで見渡すことができ、抜けるような青空も手伝って、爽快この上なし…。
まさに閘門日和と言ったところです。


(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…3』につづく)

新横利根閘門…1

(『新利根川河口水門…4』のつづき)
FI2618309_1E.jpgいまひとつ閘門を楽しんでゆこうと、おなじみ十六島の北西端に到着。いや、正確には、この閘門のある、横利根川を渡った向こうが十六島です。

こちらも各所で紹介されているので、ご存知とは思いますが、横利根川の流頭部、常陸利根川との境目にある、新横利根閘門。堤防道が、閘門を渡る区間だけ、ぐっと高度を上げているのが印象的でした。
撮影地点のMapion地図

FI2618309_2E.jpg前回に引き続いて、またも「新」付きですが、これは下流の利根川との合流点に、横利根閘門(過去の記事『魅惑の水郷…6』参照)がすでにあるため、区別するために冠されたのでしょう。

写真は上流側ゲートを、常陸利根川の水辺から見たところ。高さにくらべて幅があるので、恰幅のよい、安定感のある雰囲気です。




FI2618309_3E.jpg同じゲートを反対側、閘室の横から。閘室に張り出すようにして、枝を広げている一本の木がいい感じですね。

ここだけ切り取って見ると、堤防がかなり高く感じますが、一枚目の写真でもおわかりのように、橋の桁下高をかせぐため、取付け道路が盛り上がっているに過ぎません。このあたりの堤防は概して低く、水辺との距離が近い、水郷ならではの川景色が楽しめます。

FI2618309_4E.jpg水位差があるので当然ですが、下流側のゲートは、扉体を下ろしていました。

ここもやはり、釣り人さんたちがちらほら。お邪魔をしないように、息をひそめながら、閘門の周りを行ったり来たり…。それでも興奮は抑えられず、足早に動き回っては、カメラをパシャパシャやる闖入者一名。さぞお腹立ちだったことでしょう。ごめんなさい。

FI2618309_5E.jpg残念ながら、街灯の影が真ん中に入ってしまいましたが、下流側ゲートにあった、新横利根閘門の銘板です。

真鍮製でしょうか、風化しかけた凹部の黒い塗料に、茶色く酸化した地金の肌がよく似合っています。昭和49年3月完成、とありました。



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…2』につづく)

新利根川河口水門…4

(『新利根川河口水門…3』のつづき)
FI2618308_1E.jpg水門の周辺にあった、付属施設などをいくつか。

南岸上流側には、ホイスト付きの艇庫がありました。平久川(『理想の水路生活?』参照)で見たものと似たタイプですね。

ここは、水門に隣接して新利根川河口機場があり、同じ敷地内には、水資源機構の立派な建物も見られるなど、この地域の治水をつかさどる拠点と言ってもよさそうな場所だけに、視察用の艇といったところでしょうか。

FI2618308_2E.jpgやはり水門南側にある、新利根川河口機場の樋門。
天端前面に、赤い回転灯がついているのが印象的です。排水機場が運転されるときは、これが点灯するのでしょう。パトランプを光らせながら、すごい勢いで水を吐き出す樋門の姿…ぜひ一度見てみたいものです。

吐口は穴場なのか、親子連れが楽しそうに釣り糸を垂れていました。

FI2618308_3E.jpg樋門の前には、ポンツン桟橋式の船着場が設けられていました。桟橋だけでなく、街灯と…おや、デリックまである。

この手の船着場に、荷揚げ設備があるのは珍しいですね。デリック好きということもあり、近づいてみると…。



FI2618308_4E.jpgクランクを差し込んで手で回す、ラチェット機構がついただけの、簡単なものでした。ブームも回転はしないつくりで、基部の構造からいっても、ごく軽い荷役に使われるもののようです。

過去の記事「大船津水門めぐり…3」で紹介した「My水門」ではありませんが、庭があったらそれこそ、買って置いておきたくなるようなデリックですね。

FI2618308_5E.jpg河口機場の敷地をのぞいてみると、何やら赤錆びた、巨大な部品がいくつか置かれているのが気になりました。

形からして、タービンか何かの一部のような感じ…。機場のポンプに使われていた部品かな?
撮影地点のMapion地図



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…1』につづく)

新利根川河口水門…3

(『新利根川河口水門…2』のつづき)
FI2618307_1E.jpg美味しいモノは最後に…ということで、閘門の周りをウロウロ。まずは上流側ゲートから。

利根川本流の閘門群(過去の記事『常陸川閘門…1』ほか参照)とよく似た、コンクリート打ちっぱなしの肌に、直線的なデザインの造作。その簡素さがまた、閘門天国(?)たる利根川下流域に近いことを思わせて、楽しくなります。



FI2618307_2E.jpgここも利根川の閘門群同様、セルフ操作。把手は3つあり、操作方法も同じのようですね。

う~ん、自分で運転してみたい…。こんど、東京近郊に閘門を新設するときは、ゼヒ「セルフ閘門」にしてほしいです! そういえば、行徳可動堰の改築計画には、閘門設備も盛り込まれている(過去の記事『行徳可動堰…の裏側』参照)そうですから、実現も遠くはないのかも、と妄想しています。

FI2618307_3E.jpgプレートの諸元を眺めていると、扉体の運転速度の項が気になりました。「低速」と「高速」があるのですね。

セルフ操作のときは、どちらの速度で動かしてくれるんだろう? 速度も自分で選択できたら、面白いでしょうね。




FI2618307_4E.jpg下流側ゲートを、何とかフレームに収めたいと、あれこれ試したのですが…ううん、どうやってもこの角度以外はムリ。

こちら側は、水門の巻上機室と一体に造られているので、何かメリ込んだような、しっくりこない形をしています。





FI2618307_5E.jpg閘室からの階段を上がったところ、管理橋の親柱に隣接して、ご覧のような箱がぽつりと。丸い窓が開いて、計器のようなものがのぞいていますが、周りに機器類が並んでいるわけでもなく、ちょっと唐突な雰囲気です。

窓の中をのぞき込んでみると、文字盤には「閘室内水位計」とあり、針は1.3mを指していました。意外と浅いのですね。


(21年1月3日撮影)

(『新利根川河口水門…4』につづく)

新利根川河口水門…2

(『新利根川河口水門…1』のつづき)
FI2618306_1E.jpg扉体裏側の構造が見せる、重厚な表情を楽しみつつ、管理橋を行ったり来たり。

構造の下端は、薄く泥をかぶっていました。ここ数ヶ月で、水門を閉鎖するような、増水があったのでしょうか。





FI2618306_2E.jpg中央径間の2段式扉体を、間近から。

スキンプレートが全面を覆った、箱造りのシェル式ゲートは、非常にかさばって見えるので、普通の扉体とはまた違った迫力です。






FI2618306_3E.jpg正面から見て、一番右の径間のプレート。

高さ7.5m、幅23.5m、扉体重量78.7t。
確か、上平井水門(1月9日からのタイトル画像参照)が、扉体1枚の幅30mでしたから、それよりはだいぶ小さいことになりますね。



FI2618306_4E.jpgさて、そろそろ閘門の方を…と思っていたら、霞ヶ浦から稲敷大橋をくぐって、こちらに向かってくるボートを発見。

ボートがぐるりと迂回してきた、水面左手に広がる海苔ヒビみたいなものは…淡水真珠養殖のためのものだとか。そういえば、近江八幡(過去の記事『西の水郷を訪ねて…8』参照)でも、同じものを見たっけ…。

FI2618306_5E.jpg水門が開放中だったので、さすがに閘門は通りませんでしたが、淡い期待をしてしまうあたり。

手前に写っているブイの列で、中央径間は前後を四角く囲われており、船艇の通航は左右の径間で行うようになっています。


(21年1月3日撮影)

(『新利根川河口水門…3』につづく)

新利根川河口水門…1

(『今年もあんば様』のつづき)
FI2618305_1E.jpgまあ、おわかりかと思いますが、水門を愛でにやって来たのです。

小公園と、テニスコート越しに見える、にょきにょきと屹立する支塔群を前に、すでに興奮気味。
ちなみにこの公園、数台分の小さな駐車場があるので、ドライブがてらの水門見学にはオススメのスポットです。
撮影地点のMapion地図

FI2618305_2E.jpg光のぐあいもあるので、管理橋(新利根川河口水門橋)を渡り、対岸から一枚。橋の名前に冠されているとおりで、新利根川河口水門と申します。

新利根川は、利根川の北に平行して、江戸時代に開鑿された新河道で、この水門は新利根川が霞ヶ浦に注ぐ、河口に設けられています。もっとも河口付近は、長年の間に干拓や埋立が進んだのか、深い湾入になっており、ここから霞ヶ浦の広い湖面を望むことはできません。

FI2618305_3E.jpg堤防を降りて、苦しいアングルながら、なんとか全体像を納めてみました。100m近い川幅を扼する姿はボリュームがあって、見ごたえ充分です。

水色の扉体を備えた3径間のうち、中央径間のみが2段式で、越流にも対応した構造になっているようですね。


FI2618305_4E.jpg上流側から。ご覧のとおり、閘門が併設されています。どちらかというと、閘門見たさに訪ねたようなところもあり…。やはり、閘門がついているといないとでは、興奮の度合いがだいぶ違います。

こちらは後ほどゆっくり、眺め回すとしましょう。



FI2618305_5E.jpg水門全体の諸元を刻んだプレート。閘門や各径間については、それぞれ別にプレートが貼ってありました。

昭和の終わりの竣工、と聞くと、まだ新しいような感覚に襲われますが、平成ももう21年…う~ん、自分もオッサンになるわけです(涙)。


(21年1月3日撮影)

(『新利根川河口水門…2』につづく)

今年もあんば様

FI2618304_1E.jpg1月3日は、恒例となったあんば様―阿波大杉神社―にお参り(『あんば様…1』ほか参照)。航行の安全と、皆様のご健勝を祈願したあと、昨年のお札を返納し、改めて新しいお札をいただきました。

例年にも増して、狭い境内は参拝者と露店で賑やか。抜けるような青空に、極彩色の拝殿が美しく映えています。
撮影地点のMapion地図

FI2618304_2E.jpg今年は初めて、坂を下った谷間にある、第二駐車場にクルマをとめたので、その奥に祀られた次郎杉に参拝することができました。鬱蒼たる杉木立に囲まれて、一見あまり目立たないのですが、近づくと幹はひときわ太く、やはりどっしりとした存在感のあるご神木でした。

訪れるたびに、何か舟運時代を匂わす石碑でもないかしらと、境内をウロウロしているのですが、今のところ見つかっていません。今度は昇殿参拝でもして、宮司さんにお話をうかがってみようかしら。

FI2618304_3E.jpg境内の露店で、コルク銃の射的屋さんがあったので、懐かしさに駆られてつい挑戦。子供のころは、射的は得意だったけれど、腕は衰えていないかな…。

狙いはたがわず、みごと全弾命中だったのですが、残念なことに獲物を棚から落とすことはできなかったので、景品はもらえませんでした(涙)。


FI2618304_4E.jpg参拝のあとに訪れたのは、冬枯れの葦原の向こうに広がる、胸のすくような水郷風景のこちら。ええ、また水郷です。

右へと視線を転じると…。




FI2618304_5E.jpgカーブミラーが…ではなくて、その中にご注目くだされ。

もうおわかりかと思いますが、ここは以前から狙っていた、ちょっとしたお楽しみスポット。風は少しあるものの、穏やかな上天気とあって、心おきなく堪能できそうです。



(21年1月3日撮影)

(『新利根川河口水門…1』につづく)