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9月5日のフネブネ…4

(『9月5日のフネブネ…3』のつづき)
FI2618204_1E.jpg東京港は晴海沖に出てみると、通船に水上バス、曳船に独航艀と、やはり平日だけあって、出船入船の数も桁違い。

横切るフネブネの針路をにらみながら、彼らの作った引き波を次々に越えてゆくのも、また楽し…。


FI2618204_2E.jpgそしておなじみ、工事中の東雲水門の前まで来ると、赤い旗を振る警戒船から、「今船が出るから、ちょっと待ってて!」の指示が。

見れば、櫓を立てた台船に、黒い独航艀が横付け中。台船が稼働しているところを通るのは、初めてです。何か、補給でもしていたのでしょうか。

FI2618204_3E.jpg爆音が高まると、独航艀は後進をかけて、ゆっくりこちらに下がってきました。

船名を見ると、「第二十三芝浦丸」…先ほど、京浜運河南端で追い越した船が、「第二十二芝浦丸」でしたから、同じ船隊の船なのでしょう。甲板上に見える、青く塗られた設備も、よく似ているところを見ると、生コンクリートか何かの輸送船でしょうか。

FI2618204_4E.jpgドロロロン、と爆音を響かせ、ディーゼルの排気臭をさせながらゴースタン。喫水を上げた黒い船体が、視界をさえぎって目前を横切ります。

鉄のフネの、この重量感…、しかも動いているところを、一度ならず間近で堪能できて、嬉しい限り。いっぺん乗ってみたいなあ。

FI2618204_5E.jpg独航艀に見とれていたら、工事中は下航専用になっているセクターゲートから、クリーム色の通船が出現と、全く気の抜けない平日の東雲運河。

いや~、お仕事ブネを楽しむなら、平日に限りますナ…と、今さらながら、再認識させられた金曜日でした。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

9月5日の項の参考文献
空港のとなり町 羽田 (写真:横山宗一郎 文:宮田登)岩波書店
鋼製ゲート百選 (『鋼製ゲート百選』選定委員会 編)技報堂出版

(この項おわり)

9月5日のフネブネ…3

(『9月5日のフネブネ…2』のつづき)
FI2618203_1E.jpg京浜運河をさらに北上すると、今度は前方をゆっくりと移動する、鮮やかな山吹色の双胴船を発見。

清掃船ですね。スターンの船名を見ると、「第七清海丸」とありました。中央に配した、東京都の昔のマークが、懐かしい感じがします。


FI2618203_2E.jpgスロットルをぐっとしぼって、またまた同航に持ち込み、働くフネらしいスタイルを、じっくりと観察。

バックが緑濃い公園だけあって、山吹色の船体がよく映え、目に沁みるようでした。


FI2618203_3E.jpgゆるゆると追い越しつつ、斜め前からの姿も。キャブが片方の船体にのみ、設けられているのがわかります。

この船、過去に何回か紹介した、都建設局の清掃船(過去の記事『清掃船の走る川』ほか参照)とは所属が異なり、東京港埠頭株式会社が擁する、7隻の清掃船隊の一隻です。詳しい要目は、同社サイト「清掃船概要一覧表」に掲載されており、この「第七清海丸」は、17.98総t、機関150PS2基、速力7.7ktだそうです。

FI2618203_4E.jpg京浜運河から左に折れ、天王洲運河に入ると、白い通船風の艇が水門をくぐって出現。余裕をもってすれ違いはしたものの、見通しの悪い場所だけに、ちょっとヒヤリとさせられました。

艇名を見ると「はやみ」、港湾局の監視船ですね。スピーカーにパトランプ、バウには放水銃らしきものも見え、スマートな船影ながら、ちょっとコワモテな感じも匂わせています。

FI2618203_5E.jpg「はやみ」の後姿を見送って、高浜運河へ。
さすが平日だけあって、働くフネ三昧だわい、ムフフ…と、一人ブキミに忍び笑いも出ようと言うもの。

しかし、「てんのうずおお橋」なる、橋名の書き方はないのでは(笑)。なにゆえ「橋」だけ漢字なのか、ちょっと脱力させるものがありました。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…4』につづく)

9月5日のフネブネ…2

(『9月5日のフネブネ…1』のつづき)
FI2618202_1E.jpg京浜運河の入口まで来ると、集油船「えど」(過去の記事『フネづくし』参照)が、微速航行しているのを発見。

岸壁にもやっている姿は見慣れているものの、やはり動いているのを目にするのは嬉しくて、フラフラと吸い寄せられ、航跡をしばらく追ってしまいました。…これではストーカー艇です(笑)。

FI2618202_2E.jpg「えど」は間もなく船足を落とし、僚船のたむろする船溜に近づいて、接岸準備に入りました。

航跡をそれて、小型ながらバランスの取れたサイドビューを一枚。
撮影地点のMapion地図

FI2618202_3E.jpg京浜運河の大井埠頭裏手では、数隻のクレーン付き台船が碇泊して、護岸工事中の模様。接舷したバージから砂をすくっては、鋼矢板の内側に盛っているようです。

近くに張られていた横断幕を見ると、「中央環状品川線事業に伴う京浜運河の護岸補強工事を行っています」とありました。
撮影地点のMapion地図

FI2618202_4E.jpg帰路、これも京浜運河の南端付近で、快走する独航艀に出会いました。配管から見ると、水船か廃油回収船でしょうか。

下腹に響くような爆音を味わいたくて、右舷後方にピタリと艇をつけ、しばらく併走…また悪いクセが出てしまいました。もちろん、充分に距離はとっているつもりですが、得体の知れない艇がつけてくるなんて、船長はさぞ気味の悪かったことでしょう。失礼しました。

FI2618202_5E.jpgあまり迷惑をかけるのは忍びないので、スロットルを開けて、ちょい右に転舵、引き波を直角に乗り越えてから、一気に追い越させてもらいました。

一見、ゆっくり走っているようなこの種の船も、木っ端ブネから見れば、巡航速度はかなりのもの、余裕をもって追い越すには、全速に近いスピードを出さざるを得ません。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…3』につづく)

9月5日のフネブネ…1

(『多摩川の帰路に』のつづき)
FI2618201_1E.jpg多摩川への行き帰り、9月5日の道々に出会ったフネブネを、まとめてご紹介します。土日以外の、平日の航行だっただけに、お仕事ブネたちが活き活きと働く姿を、久しぶりに堪能することができました。

東雲運河の末端部、五叉流(イヤ、平久運河を入れると、正確には六叉流ですね…)にさしかかると、東雲北運河から、曳船が一隻のバージを曳いて出現。おお、さっそく期待を裏切らない展開。

FI2618201_2E.jpg曳船はぐるりと、180度に近い回頭をして、砂町運河に入ってきました。護岸に貼りつくようにして曳船を避けつつ、艇を止めて、しばし快いディーゼル音を楽しみます。

キャブ側面に書かれた船名は、第八平安丸。低いシルエットの、マストを折りたたんだ姿は、典型的な艀船用曳船ですが、停泊しているところではなく、働く姿を目にすると、興奮の度合いも格段に違います。

FI2618201_3E.jpg後に続くバージの、荷を下ろした後の黒々とした高い乾舷、鈍角の船首に沸き立つ、派手な波音にも、もう大興奮。

東雲北運河の入口には、鋼材の揚搭施設がありますから、おそらく、そこで積荷を下ろした帰りなのでしょう。



FI2618201_4E.jpg重々しい爆音とともに、白いウェーキを残して、砂町運河、七枝橋の下へと消えてゆく曳船たち。

いや~、ごちそうさまでした(笑)。
撮影地点のMapion地図


FI2618201_5E.jpg再開発著しい春海運河に残された、今や数少ない本船の接岸する施設、小野田レミコンの岸壁にも吸い寄せられてみました。

今日はいつもより、心なしか大型の本船がもやっている…。しかも、船倉のハッチを大きく開けて荷役中。ここでも、平日ならではの光景に嬉しくなり、2回、3回とシャッターを切りました。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…2』につづく)

9月5日の春海運河

FI2618182_1E.jpg話が前後しますが、がーちゃんにお会いした前日、9月5日も休みをもらって、7月20日以来一月半ぶりに出港、多摩川へ出かけてきました。まずはその、道々のスナップからご覧に入れます。

春海運河に出て、気になっている豊洲大橋の進捗状況を観察。中央径間が架設される空間には、クレーン船や警戒船が出て、何やら作業中でした。
ここに出る途中、春海橋で見た横断幕によると、次回の架設工事は9月22日月曜、6時~19時の間とのこと。作業中は、晴海大橋~客船ターミナル間は通航止めになるそうです。

FI2618182_2E.jpg二本の橋の架設で、すっかり規模が小さくなってしまった晴海埠頭には、3隻の軍艦が停泊中だったので、喜び勇んで近づいてみました。

珍しく満艦飾を実施しており、華やかな雰囲気です。何かの記念日でしょうか。

FI2618182_3E.jpgホストシップは、横須賀を定繋港とする、護衛艦はつゆき。

昭和57年の就役で、そろそろ外観にも、くたびれたところが目立つようになりましたが、満艦飾でおめかしした姿は、晴れがましそうです。
撮影地点のMapion地図


FI2618182_4E.jpgこちらの二隻は、韓国練習艦隊のフネで、岸壁側から、新鋭の駆逐艦「テジョヨン」、小型の補給艦「チョンジ」。僚艦の陰に隠れて、「テジョヨン」のディテールが、よく見えないのが残念です。

韓国練習艦隊は、9月3日~6日の間在泊、6日10時に出港したとのこと。残念なことに、がーちゃんをご案内したときには、すでに出港した後でした。
(参考:『海上自衛隊ニュース2008/08/26 韓国海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について』)

FI2618182_5E.jpg珍しい艦影を楽しんだあと、春海運河を出ると、いつもは浜離宮前にもやっている、港湾局の視察船「新東京丸」(過去の記事『10月9日のフネブネ』参照)が横切ってゆきました。

走っている姿を目にするのは、これが初めてなので、少し追いかけていって一枚。


(20年9月5日撮影)

(『芝浦北運河』につづく)