花畑運河を走る…7

(『花畑運河を走る…6』のつづき)
FI2618294_1E.jpg雪見橋をくぐると、先ほどから見えていた、首都高6号三郷線に接するようにして、花畑運河の西の端、花畑水門が姿を現しました。

ご覧のとおり、閉じているのが常態のため、少なくとも今は、綾瀬川に抜けることはできません。まあ、よしんば抜けられたとしても、綾瀬川をここから下った途中には、桁下高のやたら低い、綾瀬新橋(過去の記事『初めての綾瀬川…7』参照)が控えているので、とおしで航行できるチャンスは、極めて乏しいことには変わりありますまい。

FI2618294_2E.jpgそんなわけで、綾瀬川からも、花畑運河からも、私の艇でここにたどりつくのが難しかったこともあり、この水門とは今回が初対面。やっと、この目で見ることができた、という感慨がありました。手前に架かる橋は、月見橋。これまた雪見橋と対になったような、風流な名前ですね。

詳しいことは、すでに「水路をゆく・第二運河」の「花畑川」に書いたので、そちらを参照していただきたいのですが、綾瀬川の水質が、中川にくらべて今ひとつで、花畑運河・中川の水質維持のため、常時閉とされているのが真相のようですね。

それでも潮時によっては、中川の水を浄化用水として、綾瀬川に流すため、水門を開放することもある(あるいは、あった?)ようですから、運がよければ、綾瀬川に抜けられるチャンスも、ないわけではないようです。
撮影地点のMapion地図

FI2618294_3E.jpg延長わずか1.5kmとはいえ、充実した航行でした。

近距離の河川舟運が、最後の輝きを見せた昭和初期、増大する通航量をさばくために竣工した内陸運河…。たとえ運河としては機能していなくとも、それがまだ、こうして動力船が入れる状態で生き残っている、というだけでも、嬉しいものがあったのです。

写真は、花畑水門北側の様子。護岸の法面には崩壊したところもあり、釣り人さんにとっては、まさに穴場かもしれません。さて、水位が上がる前に、急いで脱出せねば…。

FI2618294_4E.jpg六ツ木水門まで戻ってきました。表示水位はA.P.+1.37m、入ったときより6cm下がっているのを確認し、ホッとしました。まあ、干潮時までまだ間があるのですが、やはり低い橋のある袋小路に入り込むのは、閉じ込められそうな気がして、ちょっとドキドキします。

最初に入ったときから、水門の右側で釣りをしていた、男の子たちがこちらを向いたので、「ごめんね、もうこれで帰るから…」と、一声かけてから水門に突入。見慣れぬボートが出たり入ったりしていたのですから、彼らもさぞ迷惑だったことでしょう。

FI2618294_5E.jpg入ったときと、似たような写真でごめんなさい。出しなに振り返って、六ツ木水門を撮ったら、水位が1cm増えていて、ドキッとさせられたからです。

干潮はまだ、30分くらい先のはず…、しかもここはかなり上流、相当のタイムラグがあるのでは…、中川の流量が微妙に増えたのか、それとも吹き寄せ(風はほとんどないのに!)によるものか?
などと、あらぬことが頭の中をぐるぐる回ったのですが、冷静になって考えたら、自分の艇が通ったためでした(笑)。


(20年12月30日撮影)

(『20年度川走り納め…5』につづく)