木更津港に拾う…1

(『富津岬から…2』のつづき)
FI2618272_1E.jpg富津岬を後にして、知り合いを訪ねがてら、子供のころに縁のあった、木更津にやってきました。
ここは古い港町で、江戸時代は、海と川を走ることを許された唯一の船種、五大力船の出発地として知られ、河川舟運とも縁浅からぬところです。

真っ先に訪ねたのは、木更津~川崎間を運航していた、フェリーの可動桟橋の跡。廃止されてから訪ねるのは、これが初めてです。

FI2618272_2E.jpg同じ桟橋跡を、反対側から。昔、何度もフェリーに乗ったので、がらんとした港を前にして、寂しくもありましたが、乗船待ちの駐車場を含めた周囲の様子は、意外と変わっていませんでした。

桟橋跡からのぞいた向こうには、ギッシリ詰まったガット船の群れが。羽田空港の、拡張工事に参加している船たちでしょうか。

FI2618272_3E.jpgすぐ横にあった、木の床がギシギシいう桟橋には、ご覧のとおり赤錆びてくたびれ切ったような、イイ感じの曳船がもやっていました。

桟橋の上では、穴場を探しているのか、子供たちが竿を片手に駆けずり回っています。東京だったら、立入り禁止になりそうなところも、こうして気軽にお散歩でき、船と間近で触れ合えるのは、嬉しくなりますね。

FI2618272_4E.jpg遠目には廃船かな、と思えたこのサビサビ曳船、桟橋からよく見てみると、索具やフェンダー類は汚れておらず、なんとか現役のようでした。

何重にも塗られた塗料が、あばたのようにはがれた甲板を眺めていると…ところどころにコケのような、緑色の部分が。いや、塗料の色が残っているだけかしら。本当にコケが生えているとしたら、それはそれで風情(?)があるかもしれません。

FI2618272_5E.jpgもう、船体からキャビンの上までサビまみれ、船縁やルーフの縁など、板厚が薄い部分は朽ちてギザギザになり、色が残っている部分のほうが、少ないくらいです。

やっぱり、廃船かなあ…。
撮影地点のMapion地図



(20年10月19日撮影)

(『木更津港に拾う…2』につづく)