新富運河を訪ねて…3

(『新富運河を訪ねて…2』のつづき)
FI2618267_1E.jpg汐入橋の下には、浜があったので降りてみました。桁下の空間は、貝殻の山に、打ち捨てられた艇たちが肩を寄せ合っており、船の墓場と言った雰囲気。

こうして桁を見てみると、まったく反りがない真っ平らで、船の通航は微塵も考えていない設計なのが、よくわかりました。本船が、工業地帯の岸壁に直に接岸できる、戦後に完成した工業地帯ですから、艀荷役のために運河を造る、という発想自体が生まれようもないわけです。
撮影地点のMapion地図

FI2618267_2E.jpg汐入橋を離れ、市民公園沿いにウネウネと曲がった道を進むと、ご覧のような細い水路が現れました。

数隻の艇がもやっており、公園の緑が迫るその雰囲気は、江東区の木場あたりを想わせ、なかなかいい感じ。写真奥が、新富運河に通じています。
撮影地点のMapion地図

FI2618267_3E.jpg青木橋の上から、新富運河の北東側を望んだところ。吹き付ける強風が、運河の水面にさざ波を立てています。

写真右手に見えるのが、先ほどの細い水路の入口。左手奥、鉄塔の根元付近には、前回も触れた、東京湾に出る水路の入口があります。
撮影地点のMapion地図

FI2618267_4E.jpg同じく青木橋から、反対側の景色。このあたりまで来ると、水深も深くなったようで、もやっている船影も廃船臭が薄れ、ようやく運河らしい眺めになってきました。

最初に見た東端近くは、小糸川に接しているせいで、堆砂が激しいのかもしれません。


FI2618267_5E.jpg対岸の地先では、巨大なクレーンが林立して、何やら建屋が建造されている模様…。

この後、埋立地を通ったのですが、まだまだ空き地が多く荒涼として、工業地帯としても、発展途上の雰囲気でした。


(20年10月19日撮影)

(『新富運河を訪ねて…4』につづく)