入江川水系を眺める…8

(『入江川水系を眺める…7』のつづき)
FI2618252_1E.jpg大きな半径で、ゆるく右へカーブしてゆく水路を東進してゆくと、小工場の家並みが途切れ、タイルの色がなかなか素敵な、2棟のマンションが見えてきました。

むむ、このマンションは…。



FI2618252_2E.jpg「マリーナクラブ横浜」という名前もさることながら、目を引かれたのは、手前の護岸。明らかに、ポンツン桟橋が備えられていたと思しき、I形鋼のレールが並んでいました。

もしかすると、マリーナを冠した名前にたがわず、専用の桟橋を持っていたマンションだったのかもしれませんね。




FI2618252_3E.jpg浦島町と、新浦島町を結ぶ、新浦島橋です。「入江川水系を眺める…3」で紹介した、竜宮橋に引き続き、浦島太郎ゆかりの地名と橋ですね。

うーん、この橋も古いのか、だいぶ痛んでいるようです。ところで、鋼材を組んだ橋脚をご覧ください、ずいぶん、妙な形をしていると思いませんか? 年季が入っている割には、ずいぶん粗い組み立てに見え、仮設構造物のような雰囲気ですね。

FI2618252_4E.jpg…なんと、レンガ製の、恐らく先代橋の橋脚を避けた格好で、今の橋を支える鋼材の橋脚が組まれているのです。

中央径間のアーチ右下が、崩壊しかかっているところを見ても、レンガの橋脚が荷重を支えているようには、とても思えません。旧橋脚を撤去する手間を省くためと思われますが、それにしても、不思議なことをしたものです。

この新浦島橋の存在は、「横浜蒐集10 子安浜」(横浜蒐集録風色)で知ったのですが、実物を見ると、想像以上に古い時代のもののようで、すっかり興奮してしまいました。

FI2618252_5E.jpg橋をくぐってから、振り返って。橋脚が華奢であるところから見て、先代橋は木製桁橋でしょうか。

アーチの下に4つ、石材の出っ張りが見えますが、アーチを組む際の、支保工の支えのみに使うには大きいことから、ここに斜材をつっかえて、木製桁を支えていたのかも…などと、素人の想像をしています。

しかし、大都会のただ中にひっそりと、しかも保存さているでもなしに、レンガの構造物が息づいているとは! 横浜の奥深さを、改めて感じさせた物件でした。
撮影地点のMapion地図


(20年11月1日撮影)

(『入江川水系を眺める…9』につづく)