入江川水系を眺める…4

(『入江川水系を眺める…3』のつづき)
FI2618248_1E.jpgレンガの護岸が途切れたところで、入江川第二派川はほぼ90度向きを変え、ここから入江川本流にぶつかる十字流まで、旧海岸線をおおむねなぞるかたちで、水を湛えています。

写真奥、左側から入ってくる高速道路は、首都高横羽線。入江川第一・第二派川の上を、約2kmに渡って貫通しています。

FI2618248_2E.jpgおっと、その前に派川をひとつご紹介。振り返って撮ったここは、入江川第五小派川の入口。星野町の周りを半周して、前回触れた小派台川の中ほどに接続する、全長270mの小水路です。
入口に架かるクリーム塗装の桁橋は、町名を冠した、星野橋。

…しかし、「第五」のナンバーを振るほどの、派川の多さもさることながら、水路名を番号制にしてしまったあたりにも、グッと惹かれるものが…。
国道などと違って、可航水路の番号制は珍しいですからね。

FI2618248_3E.jpgそういえば、「八十二銀行」とか、「旧制一高」といったネーミングにも、何か"来るもの”があるんですよね…。いかにも「官製」という言葉がしっくり来る、明治の匂い(?)のするような、そんな雰囲気に惹かれているのかもしれません。

写真に戻ると、真新しい規格型住宅と、既得権を主張していそうな、トタン張りの桟橋小屋のミスマッチに吸い寄せられて、一枚。妻板にやっつけられた、「鬼」の一文字は何をイミするのか?

FI2618248_4E.jpg鈑桁橋、村雨橋に近づきました。

水切りや橋台には石張りが施され、なかなか重厚です。この後に見た橋は、割と簡素なものが多かったので、村雨橋が、この川の橋の親分格と言ってよいでしょう。


FI2618248_5E.jpg桁側面に書かれた橋名は、書体が独特で味があり、「雨」の点の打ち方も古風な感じで、橋が引き締まって見えます。

以前も触れましたが、この奥の某所が、我が艇の進水したところ。ここで造られたわけではないので、「ハマっ子」と呼ぶには難がありますが、産湯(?)が運河の水だったあたり、その後の彼の人生を暗示させるようで、何とも愉快ではあります。
ともあれ、数年ぶりの里帰り、我が艇が口をきけたら、どんな感想を漏らすのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(20年11月1日撮影)

(『入江川水系を眺める…5』につづく)