横浜港横断…1

(『堀川で昼食』のつづき)
FI2618243_1E.jpg山下埠頭の突端近くまで来ると、接岸した本船に数隻のバージが横付けして、荷役の最中でした。東京ではもう見られない、艀荷役…瀬取りの風景です。

活き活きと働く港の光景を、こうして目にすることができるのは、やはり土曜日ならでは。厳しい海況(?)を乗り越えて、横浜まで来た甲斐があったというものです。

FI2618243_2E.jpg山下埠頭の風裏にいたうちはよかったのですが、埠頭の突端をかわした瞬間から、もうすごい三角波。行き合った赤い曳船も、ご覧のように、派手にしぶきを巻き上げて難航中。ドシン、ドシンというピッチングの音が、こちらまで聞こえてくるようです。

この日の風速は、正午で10m以上になったとのこと。荒川通いのタンカーは、風速12mで運航を見合わせるといいますから、いかな港内とは言え、木っ端ブネにとってのツラさは、言うまでもありません。

FI2618243_3E.jpgここまで海況が厳しいと、舷側の低い木っ端ブネとしては、風と正対するしか方法がなく、波に対して、あまり角度を取ることができません。この日は、未紹介区間である、新港町埋立堀川(新港の北東・南東側にある水路。Mapion地図)も行ってみたかったのですが…。

ふと瑞穂埠頭(Mapion地図)を見ると、猛烈な北風で、埠頭に積まれた砂か何かが吹き飛ばされ、海上を白く覆っているのを発見。波の厳しさに加えて、砂嵐をくぐるのはさすがに考えものだと、新港訪問を断念しました。

FI2618243_4E.jpg針路をほぼ真北に取って進んでいると、正面に見えるのがこれ、恵比須町北側の埠頭(Mapion地図)。野積みにしてあるのは、ボーキサイト(?)でしょうか。赤土色の山肌が、秋晴れの空によく映えてキレイで、目標としても目立つので、しばらくここに吸い寄せられるような格好になりました。

風上に上ってくると、ようやく波も収まってきたので、ここで取舵いっぱい、瑞穂埠頭と出田町の間を通る水路へ。

FI2618243_5E.jpg次々と入港してくる、ガット船(建材運搬船)を避けながら、千若町と瑞穂埠頭の間へ。

出船入船で賑やかな間を縫って、警戒塗装を施されたドルフィンのそばを通過すると、上には日光浴中のトリさんがびっしり…。この日は暖かでしたから、さぞ気持ちが良かったことでしょう。
撮影地点のMapion地図


(20年11月1日撮影)

(『横浜港横断…2』につづく)