堀川で昼食

(『新山下運河…6』のつづき)
FI2618242_1E.jpg首都高や新山下橋が交錯して、水平感覚がおかしくなりそうな、堀川河口の船溜に出たところで、バージの着岸作業に遭遇。この強風下でも、大きなバージをピタリと横付けする、手練の舵裁きに、しばし見入ってしまいました。

こんな船溜の奥でも、沖から吹き付けてくる風はかなり強く、水面に縮緬じわのような波を生じさせて、艇にぶつかってきます。どうにも落ち着かないので、艇を反転、堀川に逃げ込むことに。

FI2618242_2E.jpg堀川は、過去の記事「横浜の川をめぐる…10」でも紹介しましたが、市中心部の南側を崖線に沿って走る、中村川の最下流部。市街地に囲まれ、しかも高速道路が頭上を走っているおかげで、風は完全に防がれており、格好の避難所となりました。

再微速でゆるゆる進みつつ、おむすびと熱い番茶を口にして、ほっと一息。古い橋の造形もおかず(?)になって、楽しい昼食となりました。

FI2618242_3E.jpg静かな水面ばかり走っている、弱虫木っ端ブネとしては、波騒ぐ港内にふたたび出るのは、少々ツラいところなのですが…。ここで引きこもっていても仕方がないので、勇を奮って堀川を出、次なる水路に向けて、一旦港内へ。

山下埠頭の新港倉庫、クリーム色の広い壁面が陽に輝いて、なかなかいい感じ。こういった倉庫が、ゴミ運搬や工事用でない、現役の瀬取り用バージと一緒に、写真に収められるのも、横浜ならではです。

FI2618242_4E.jpg山下埠頭の対岸にあるのが、桟橋付きレストラン、タイクーン。改めて説明の必要もないでしょうが、ボート、ヨットで訪れることのできる、飲食店の草分けです。原則、予約なしで利用できるのは、今でもここだけではないでしょうか。

あまり外食をしない方なので、艇で出るときはほとんど、家からお弁当持参がパターンなのですが、今回は場所柄、久しぶりにタイクーンで一休みという手もあったなあ…。しまった!
撮影地点のMapion地図

FI2618242_5E.jpg黒い船体が、幾重にもメザシにもやう壮観、山下埠頭の艀溜りに沿って、外の水面へ出ましょう。

ここはまだ風裏なので、波はさほどではありませんが、これから横切る内港の白波を思うと、少々憂鬱なものが…。


(20年11月1日撮影)

(『横浜港横断…1』につづく)