新山下運河…4

(『新山下運河…3』のつづき)
FI2618239_1E.jpg新開橋をくぐった向こうも、左手にマンションと新設護岸、右手が放置(?)護岸と大規模店という、先ほどとよく似た風景。

このような、港湾としての歴史の厚みを感じさせる眺めは、東京の水辺では、おいそれとお目にかかれません。


FI2618239_2E.jpgちょっと見えづらいかもしれませんが、ご参考までに、魚探の表示をお目にかけます。現在の水深は、ご覧のとおり3.9m。タイムスタンプで時刻を確認すると、11:10(魚探の表示は5分進んでいます)で、この時刻の芝浦の推算潮位は、121cm。とすると、水底の標高は、A.P.-2.7m程度でしょうか。

全区間を通じて、水深の感は、おおむね3m台後半~4m前後をキープしており、見ていて不安になるような、水底の突起はありませんでしたので、まずは安心して航行できる水路といえるでしょう。

FI2618239_3E.jpg大規模店とマンションの谷間を出ると、待ちかねた新山下運河のハイライト。ここが見たかったんですよ!

今までとくらべると、奥にあるアパートを含めて、全てが小ぶりにまとまっており、適度に古びたその雰囲気に、何だかホッとさせられます。ディテールを味わう前に、静かな水面に姿を映す、この一角の全体像ををパチリと。

FI2618239_4E.jpg大規模店に隣接する南東端には、2条の船台が設けられた、コンクリート製の斜路が。かつては、バージや曳船を引き上げて、修繕や船底の塗装に使われたのでしょう。

隣地との境界には、ほどよく木が生い茂って、落ち着いた良い雰囲気です。斜路にはPWCやボート、資材が積まれているところを見ると、全く使われていないわけでは、なさそうですね。

FI2618239_5E.jpg波板囲いのこの建屋は、修繕工場か何かでしょうか。こちらも古びてはいますが、周囲が整理されているせいでしょう、廃屋には見えません。

乱れ積みの護岸、キノコのようなビット…。繋留船も見られず、ちょっと寂しい思いをしていただけに、ディテールのひとつひとつが、嬉しく感じられました。
撮影地点のMapion地図


(20年11月1日撮影)

(『新山下運河…5』につづく)