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大師運河波高し…1

FI2618231_1E.jpg以前、こちらにコメントをいただいてから、毎日のようにのぞかせていただいている、hozhoさんのブログ「kunlun-blog」。

横浜周辺の古い建築物や、富士塚を探訪されるなど、興味深い記事が盛りだくさんなのですが、最近の記事で特に魅せられたのが、本牧埠頭の裏側を通る、新山下運河を紹介した一連のシリーズ(kunlun-blog『新山下運河のアーカイブ』参照)の素晴らしさでした。

開発著しい新山下に、忘れられたようにひっそりと息づく、かつての艀船運河のひなびた雰囲気に、辛抱たまらなくなったのが、ことの始まり。日月の連休を待たずに土曜休みをもらい、勇躍、横浜を目指したのです。

FI2618231_2E.jpg多摩川を渡り、写真の多摩運河までは、まずまず順調でした。
前日の予報では、午前中から午後早くにかけて、強い北風が吹くとのことでしたので、南風ほどの荒れ方はしないにせよ、東京湾を通る直行コースは危険と判断し、おなじみ「内水路ロングランルート」を採ることに。
この日の最高気温は20℃前後、風は少々冷たかったのですが、雲ひとつない晴天だけに陽射しは暖かく、寒い思いをしなくてすんだのは、何よりありがたいことでした。が…。

多摩運河を出て、末広運河・千鳥運河・大師運河が交わる、十字流に到着。写真は北側、日本冶金などの工場がある小島町・夜光側を見たところ。

いつもなら直進して、千鳥運河と塩浜運河を経由したのち、京浜運河に出るのですが、この日はどういうわけか左折、大師運河を通るルートを選んでしまったのです。

FI2618231_3E.jpgこの日は強い北風、大師運河は、京浜工業地帯で、最も南北方向に長い運河とくれば、波荒くなるのは当然のこと。

なあに、南風で外海から入ってくる波よりはマシ…と、青空をバックにクリアな工場風景が撮れるのに喜びつつ、高をくくっていたのもつかの間。進行方向に展開される光景に、肝をつぶすことになりました。

FI2618231_4E.jpgこんなデカイ曳船が数隻、白波を蹴立てつつ、まるでバルチック艦隊(笑)のように迫ってきたら、そりゃ肝もつぶれようと言うもの。

それだけではなく、出港・入港してくる小型(と言っても数百t以上はある)の本船がやはり数隻、おまけに、大型船の接岸作業を補助する曳船も左右におり、艀、通船のたぐいも間を縫っているとくれば、緊張は一気に高まり、大げさではなく、命がけの心持になりました。(以下、次回を含めて5枚の写真は、もちろん私が撮ったものではありません。)

FI2618231_5E.jpgどうやら、巨大船以外の入出港が可能な時間帯に、もろに当たってしまったようです。四方から襲い来るウェーキに跳ね飛ばされ、波頭に突っ込みながらも、スピードを緩めることはできず、まあ、よくも転覆しなかったものだと、思い出しても恐ろしいひとときでした。

この日が通船量の多い、土曜日だったということを差し引いても、木っ端ブネはやはり、千鳥運河を経由するのが無難だと、痛感したことではありました。
撮影地点のMapion地図


(20年11月1日撮影)

(『大師運河波高し…2』につづく)