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明和橋を眺める

(『今井水門を眺める』のつづき)
FI2618227_1E.jpg以前もご覧に入れたように、新中川は、繋留施設の多い水路でもあります。さっぱりと整備された桟橋に、舷を接してもやうフネブネの姿を眺めながら、遡上するのは楽しいもの。

川を上下する船も、繋留船を気遣って行き足を落として進むので、引き波に悩まされることも少なく、のんびりとした空気が感じられます。

FI2618227_2E.jpg新中川を訪れた理由の二つ目が、この明和橋を見てみたくなったから。
一見、戦前の架橋とも思える、古典的な造作ながら、実は平成4年の竣工というまだ若い橋ですが、ブレースドレスアーチの構造は堂々として風格があり、隅田川の橋梁群と並べたとしても、違和感が無いように思えます。

特に私が気に入っているのは、正面から見たときの、縦横比のちょうど良さ…とでも言ったところでしょうか。アーチ構造のある径間が、これより長かったり、短かかったりしたら、ここまで惹かれることはなかったでしょう。

FI2618227_3E.jpg橋が、河道を斜めに渡っており、構造もそれに合わせてはすになっているのも、眺めたときの面白さを、いや増しているように感じられます。

Wikipedia「明和橋」によると、現橋架設の際に、道路の線形に合わせたため、このような斜めの橋になったとのことですが、桁橋でなく、下路式の構造を持った橋としたことで、眺める角度によって違った表情が楽しめる、魅力的な橋となったのは幸いでした。

FI2618227_4E.jpgやはり目を引かれるのが、この四隅に立つ親柱…ではないですね、親柱は橋詰にあって、銘板などが入っているものですから。さて、何と呼べばよいのでしょうか。六角断面なのも、ちょっと洒落た感じです。

ご覧のとおり、構造より高く突き出した先端には、各面に五角形の窓を開けたランプケースがあり、下半分には、構造の側面をライトアップするための照明も、いくつか備えられていますから、機能としては、橋灯と言ってよいのでしょうね。


FI2618227_5E.jpg上流側から見上げたところ。河道と平行な方の梁、側面に、2列のリブが走っていて、小さな影を作っているのが目を引きました。

この明和橋、単なる復古調に終わることなく、ほどよく現代味をあわせ持った、バランスの取れた良い橋に思えるのですが、皆さんはいかがでしょうか。
撮影地点のMapion地図


(20年10月12日撮影)

(『新中川・中川に拾う』につづく)