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多摩川こわい…10

(『多摩川こわい…9』のつづき)
FI2618198_1E.jpg何しろ、西岸ギリギリに寄せて遡航しているだけに、岸辺の荒れ具合が、いやでもクローズアップされて目に入ってきます。増水時に流れに巻き込まれた倒木などが、水中に潜んでいそうな、不安を掻き立てられる光景です。

枯れ草や土砂で盛り上がった向こう、河川敷のゴルフ場では、のどかにゴルフを楽しむ人々の姿が…。高水敷までは、水が上がってこなかったのでしょうか。

FI2618198_2E.jpgう~ん、ここは特にスゴイ…。高水敷からどけられたのでしょうか、木の枝や土砂がてんこ盛り、岸が大きく削られているところも見えます。

流速はますます速く、回転数を落としていることもあって、対地速度は歩くよりも遅い状態。底質のせいでしょうか、魚探の感の振れ幅が大きくなり、あまりあてにならなくなってきました。ボートフックの測深を続けながら、亀の歩みのごとく、じりじりと前進。

FI2618198_3E.jpg超微速なので仕方がないとはいえ、だいぶ前から見えている次の橋、東海道新幹線のトラス橋が、なかなか近づいてきません。

ここで、ボートフック測深係から、底質はゴロタ石、どんどん浅くなる、との報告が。流速があるだけに、泥が堆積しておらず、石が露出してしまっているのでしょうか。エンジンをさらにチルトアップして、浅くなる水深に備えます。調布堰はかなわずとも、せめて、新幹線のトラスまでは到達したいもの…。

FI2618198_4E.jpg新幹線のトラスを間近に望む、写真のところまで来て、ついにゴン、ゴン、ゴンという硬い音の衝撃が! 船外機のスケグが、河底のゴロタ石に触れたようですね。

音の周期からして、プロペラはやられていないようなので、艇を流れに均衡させながら、落ち着いてボートフックで周囲を測深。全体的に浅かったので、安全な澪筋は、どうやらここまでと判断し、涙をのんで、調布堰から約1kmの地点で撤収と相成りました。
調布堰には、小舟を通す閘門があるんですよね。艇から見てみたかったなあ…。
撮影地点のMapion地図

FI2618198_5E.jpg艇を下流に向けると、遡航時とは打って変わり、流速が加わってその速いこと速いこと! 優に1kt以上は加速されて、さっきの杭などにぶつかりはしないか、また別の意味でこわい(笑)。

荒れ果てた水辺を横目に見つつ、すべるように下るスリルを楽しみながら、多摩川可航部のこわさ(?)を、改めて噛みしめたものでした。


(20年9月5日撮影)

【20年10月13日追記】がーちゃんさん(ブログ『がーちゃんフォトアルバム』)が、「調布取水堰閘門」で、閘門の写真をアップしてくださいました。ありがとうございました!

(『多摩川の帰路に』につづく)