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多摩川こわい…3

(『多摩川こわい…2』のつづき)
FI2618186_1E.jpgブイ群を過ぎてしばらく進むと、上流より一隻の独航艀…河用散積船が下ってくるのが見えました。恐らく、この上流にある、川崎の河港水門(後ほど紹介します)から来たのでしょう。

澪筋は東京寄りにあるので、航行の邪魔をしてはことと、魚探の感を確かめながら、岸ギリギリに寄せて避けます。

FI2618186_2E.jpg岸に寄せたにもかかわらず、船はぐんぐん近づいてきます。鈍角の船首が立てる派手な水きり音と、エンジンの重々しい爆音が、次第に大きくなって、目と鼻の先を横切ってゆきました。大迫力です。

積荷を降ろして、赤い腹を見せたこの状態でも、喫水は我が艇よりはるかに深いはず。ここまで岸に寄せてきたことで、通れる澪筋の幅は、ほんの20mに満たないのであろうことが、よくわかりました。

FI2618186_3E.jpg独航艀は、排水の白いしぶきを上げながら、そのまま大きく面舵を取り続け、今度は河道の中央に向かいます。

定期便であるこの船の航跡を追っていれば、安全な澪筋が、おのずとわかるはずです。さて、あのブイ群は、どうかわすのか…エンジンを中立にして漂泊し、しばし注目。

FI2618186_4E.jpgおお、なんと青ブイと赤ブイの、間をすり抜けていった!
遠方なので、ちょっと画像が荒いですが、拡大してご覧ください。写真に、ブイの位置の矢印をつけておきました。

ブイの間を抜けたあとは、すぐに取舵を取って、鉄塔の方に向かいました。やはり!
後ろから見ていると、せわしなくクイッ、クイッと尻を振って、まるでダンスをしているような気ぜわしい操舵ぶり。船長のご苦労がしのばれました。

FI2618186_5E.jpg迫力ある通過シーンが堪能でき、おまけに澪筋もわかって、目論見どおりうまくいったわい、と、まずは満足。

岸に寄せたおかげで、可愛らしい鴨さんたちの姿も、指呼の間に楽しむことができました。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『六郷水門…1』につづく)