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最近の水運趣味的(?)記事

最近読んだ雑誌の中から、面白かった記事を2つご紹介します。もちろん、水運バカの目から見て…、という但し書きつきですが、どちらも意外性という意味では、近来まれに見るものがありました。

FI2618170_2E.jpg週刊アスキー 08年8月26日増刊「カオスだもんね! ホビー&グルメ編」

週刊アスキー(すみません、今回初めて読みました)連載の、水口幸弘氏描くレポート漫画、「カオスだもんね!」のうち、お菓子やホビー全般に関するテーマの作品を寄り抜いた総集編。

ラジコン飛行機に挑戦したり、ラムネ工場を訪ねたりと、どれも面白いのですが、やはり気になったのは「キャプテンケンとの冒険①~③」と題した、モーターボートで東京の河川をめぐる回でした。

担当編集者の赤澤賢一郎氏が操縦するボートに乗って、八潮市の大場川を出発、中川を下って東京湾に出、隅田川~日本橋川~神田川の都心コースを通り…と、はたから見ても川走り三昧なコースをゆくという、水路バカとしては、もう意識せざるを得ない内容(笑)。見慣れた水路の風景が、漫画に描かれているというだけでも、嬉しいものがありました。

途中、三枚洲で危うく座洲しかかったり、メインタンクの燃料切れで肝を冷やしたりと、ハプニングも盛りだくさん(?)。写真を適宜はさんだ、軽妙な話運びも面白く、楽しめました。初回は1ページを割いて、レンタルボートに乗る際の手続きや、準備についても詳しく書かれているので、これから艇を借りる方にも、参考になると思います。

実は、この本を手にしたきっかけは、おなじみ佐藤淳一氏のブログ「Das Otterhaus」でして。

7月1日の記事、「水門の恋人たち(2)水もしたたる篇」に載っている、寺島令子氏が、佐藤氏主催の水門ツアーのことを描いた漫画を、週刊アスキーに連載されている、というお話。これを、発売一月もたってから急に読みたくなり、バックナンバーを置いている書店に探しに行ったはいいのですが、「カオス」の方に目が行ってしまったわけで…。
あ、寺島氏の掲載号も、もちろん購入しましたです、はい。

FI2618170_3E.jpg世界の艦船 第690集(20年5月号)

こちらはご覧のとおり、海軍艦艇や官船を中心にした、その道の愛好家向けの趣味誌です。フネ好きとして、長年愛読させていただいているのですが、最近は内陸水運に関する記事も、以前より頻度が高く掲載されるようになり、オッ、と思わせるものがありました。

特に今年に入ってからは、1月号に「『北上運河』を舟で行く」「北上運河・東名運河・貞山堀の現況」の2本立て、5月号に「福地運河(二俣水路)」、そして8月号には「水郷『近江八幡』を巡る」と、ストライクゾーンに砲丸をぶち込むような記事が続き、嬉しい限りだったのですが、中でも興奮の度合いが高かったのが、5月号の記事でした。

この「福地運河(二俣水路)」、大内健二氏の筆によるもので、「知られざるもう一つの宮城県の運河」という副題がつけられているとおり、貞山堀をはじめとする沿海運河群の影に隠れがちだった、旧北上川と現北上川(旧追波川)を結ぶ内陸運河、福地運河にスポットを当てたもの。

北上川の河川改修については、結構な数の書籍やサイトで触れられていますが、福地運河のことを詳しく紹介した記事は、公刊誌上ではこれが初めてではないでしょうか。
もちろん私も知らなかったので、わずか4ページの記事ながら、大げさではなく衝撃を受け、興奮しつつ何度も読み返したものです。

昭和9年、北上川の河川改修と同時に完成した運河の延長は、旧追波川(おっぱがわ)の区間も含めると、約9km。(Mapion地図
波荒い牡鹿半島を迂回せずに、石巻湾と追波湾をショートカットできる航路として、現在でもわずかながら、小型船の通航があるとのこと。通船が途絶えると、庭園の泉水と化してしまう水路が少なくない中、今なお可航水路として存続している事実に、感動すら覚えました。

筆者大内氏は、「(前略)この運河の存在は現在では地元の人々以外にはほとんど知られておらず、まさに幻の運河と呼ぶにふさわしい存在であることに興味が注がれるのである」と書かれており、この運河への思い入れの深さがうかがえます。

…と、ここまで書いて、ハタと思い出しました。
この水路、以前、今給黎教子氏が小型ヨットで日本縦断をした際、通ってなかったっけ?

さっそく、彼女の公式サイト「今給黎教子 公式ウェブサイト」に行ってみたら…ありました。ログブック「I'm here!」の13ページに、旧北上川から、追波川に入るシーンが始まっています。
またも自分のもの覚えの悪さを、さらけ出す結果になってしまいました。

ともあれ、この記事を読んで、ますます宮城を訪ねてみたくなったのは、言うまでもありません。