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柳橋の写真

FI2618129_1E.jpg過去の記事「永島丸の写真」と一緒に、古書店で見つけた「定点撮影」の写真を今一組、ご覧に入れましょう。
私にとってはなじみ深い、神田川河口に架かる、柳橋の古写真です。

一枚目は、明治20年8月架け替えの、洋式木造桁橋時代の柳橋を写したもの。右半分しか写っていないのが惜しいですが、当時の河畔の様子は、十分彷彿できます。

大きく張り出した、石垣造りの橋台地は、和式桁橋時代より変わりがないようですね。潮の引いた時間帯らしく、護岸の水際には藻や貝のついた部分が黒々と露出しているのが見られます。

舟は、手前に何艘か艫の部分が見える程度ではあるのものの、岸辺に突かれた河岸棒、右手前の舟の上に満載された、粗朶束か何かの積み荷など、河岸が賑わっているさまが感じられます。
「東京の橋 生きている江戸の歴史」によると、江戸時代は川口出口の橋とも称し、創架は元禄11年(西暦1698年)らしいとのこと。

FI2618129_2E.jpg二枚目は前回と同じく、昭和初期撮影の写真。現在の柳橋は、昭和4年に竣工した、震災復興橋です。

過去の記事「神田川…8」に掲載した、最近の写真とくらべると、むしろ寂しい感じがします。これは、震災復興事業による、橋や護岸の工事があり、船宿が一時立ち退いていたためのように思われるのですが、いかがでしょうか。

ともあれ、現在も舟遊びの拠点として、江戸以来変わらぬ繁盛を見せてくれているこの界隈。柳橋も神田川の顔として、末永くその優美な姿を留めていてほしいものです。