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水位観測施設

(『行徳可動堰づくし…2』のつづき)
FI2618127_1E.jpg川畔にポツリと設けられている、水位観測施設…。何かカラクリがしかけてあって、人知れず日々の水位を記録し続けているという、地道(?)なところに、以前より惹かれるものがありました。
過去に紹介した、霊岸島水位観測所や、荒川下流のそれのように、中には造形として見ても面白いものがあり、お好きな方もおられるのでは、と、4件ほどまとめてご覧に入れます。

まずは浦安付近の物件。色とカタチが、一昔前の給水タンクを思わせる雰囲気。よく見ると、換気扇も備えられているようです。

FI2618127_2E.jpg江戸川閘門下流側のもの。コンクリートの肌の古び具合からして、閘門と同時期の建造ではないでしょうか。
ずん胴の筒に、無造作に天蓋を乗せた造作は、スープ鍋か天水桶のようでもあり、脚が短いこともあって、ちょっとユーモラスな感じもします。

現在はもちろん、リアルタイムで観測データが送られてくるのでしょうが、この観測所には、時計仕掛けで動く、煤を塗った用紙の上を、針がチリチリと走ってグラフを描いているような、メカニカルな観測機器が似合います。

FI2618127_3E.jpg閘門の上流側にも、ほぼ同型の観測施設がありました。

こうして、少し距離を置いて眺めると、護岸上の風景に、すっかり溶け込んでいるように見えました。ここで過ごした60数年間は、ダテではない、といったところでしょうか…。これからも、閘門とともに歩んでいくのでしょう。


FI2618127_4E.jpg行徳可動堰の少し上流にあった、背高ノッポの一つ目小僧。寄る辺のない河原に、孤独にぽつんと立つ姿が、なかなか佳し。人目につきやすいところではあるので、そのうち煙突のように、空に溶け込みそうな色(笑)で塗られてしまわないか、ちょっと心配です。

これも、閘門の観測施設同様、可動堰をはさんで、下流にも略同型のものが建てられています。

FI2618127_5E.jpg一こま余ってしまったので、おまけ…。

旧江戸川を走っていると、こんな排水施設によく出会います。
堤防に穴を開けず排水する方法、と言えばそれまでですが…。堤防の形に沿って、ぐにょりとまとわりついたような配管のしかた、基礎護岸上に、黒々と口をあけるパイプの吐け口…。少々恐ろしげな感じもして、やはり、目を奪われてしまうのでした。

(20年6月15日撮影)

6月15日の項の参考文献
鋼製ゲート百選 (『鋼製ゲート百選』選定委員会 編)技報堂出版

(この項おわり)