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勘十郎堀…2

(『勘十郎堀…1』のつづき)
FI2618098_1E.jpg階段を下りると、土手に沿って桟道が設けられており、水面に少し張り出したところで、たたみ6畳ほどのステージになっており、堀の跡が眺められるようになっていました。

岸に近いところには厚く落ち葉が積もり、沼地のようでしたが、曲がりなりにも水面があるのを見て、救われたような気持ちになりました。廃墟となって久しいとは言え、やはり水が枯れて、草ぼうぼうの姿を目にするのは、忍びなかったのです。

FI2618098_2E.jpg桟道の端に立ち、堀の奥を透かし見ていると、一陣の風がさあっと渡ってきて、浅い水面にさざ波を立ててゆきました。

土手道でところどころを区切られ、細長い水溜りと、荒地の断続する谷間と成り果てた勘十郎堀が、再び船影にまみえることは、まずありますまい。
それでも、この人工の地峡をいつか、艇で進める日が来ることを、願わずにはいられませんでした。

FI2618098_3E.jpg道の上に戻り、堀の反対側…北側を見たところ。

こちらは、ご覧のとおり写真左手に、新しい法面が土の肌を見せていました。
平場を造成しているのか、それとも産廃を覆土した後なのか…。いずれにせよ、堀の原型が、徐々に失われていることはわかりました。

FI2618098_4E.jpg堀の観賞地点(?)を出発し、再び県道に出ようと、北方にぐるりと回っていたら、また堀を横断する、土手道の上に出ました。
Googleマップの『撮影地点02』)

こちらは先ほどの場所より、一層木が生い茂ってはいるものの、堀の谷筋は何とか確認できました。

FI2618098_5E.jpg改めて土手道を眺めてみると、ここはもともと浅い谷筋で、堀はその谷をなぞって、さらに掘り下げたことものであろうことが、感じられました。

先出の、Googleマップ上でたどった堀のルートを見ても、直線ではなく、既存の谷を忠実になぞっており、最小限の土工量で、開鑿することを目指したに違いありません。
茨城町役場HPの『勘十郎堀』および地図を参考にさせていただきました)


(20年5月6日撮影)

(『鉾田川水門』につづく)