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羽村堰に遊ぶ…2

(『羽村堰に遊ぶ…1』のつづき)
FI2618077_1E.jpg堰東側の段丘の上は、小公園になっており、玉川上水の建設を指揮したとされる、玉川庄右衛門・清右衛門兄弟の銅像が建っていました。

玉川上水の成立については、今なお不明な点が多く、玉川兄弟への顕彰についても諸説あるのですが、上水の建設に関わった、記録にのぼらない多くの先人への感謝を、玉川兄弟という人格に託している、と考えれば、決して悪いことではないように思えます。

FI2618077_2E.jpg公園には、古来の水制工である、牛枠も展示されていました。ちょっとした治水の博物館のおもむきです。

以前、山梨の笛吹川で見た同様の水制は、「聖牛」と呼ばれていましたが、こちらでは「牛枠(川倉水制)」とありました。



FI2618077_3E.jpg段丘上の公園だけあって、眺めは抜群で、堰の全体を見渡すことができました。

ご覧のとおり、羽村堰の大部分は、コンクリートの斜面を持つ固定堰で、投渡堰は、全長からすれば、ほんのわずかな部分に過ぎません。増水時は、取水口が破壊されないよう、投渡堰を開放するものの、ほとんどの水流は、固定堰の上を越流する構造です。

FI2618077_4E.jpg玉川上水の、起点部に架かる橋の上から、取水口の裏側を見てみました。水は美しいエメラルドグリーンに染まり、水深があることが見て取れます。

この水の色、どこかで見たことがあると思ったら、勝島運河の奥で見た、水の色にそっくりでした。(過去の記事『勝島運河…3』参照)

FI2618077_5E.jpgこちらが先ほど見た、黒いスライドゲートの裏側。石造アーチの余水吐に、周りの玉石垣も素敵で、雰囲気抜群の一角…。

見た目は古風ですが、上を見ると、開閉機構は電動化されており、現役の水利設備であることが実感できました。


(20年4月29日撮影)

(『羽村堰に遊ぶ…3』につづく)