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名古屋の閘門…2

FI1620158_0E.jpg中川運河側から閘門を見たところです。
見えませんが、この左側には、やはり古めかしい建物のポンプ所があります。

こうして低い位置から見上げると、塔の高さが強調されて、さらに堂々として見えます。デザインは、イギリスのロンドン橋の影響を受けたと思しき、異国情緒に満ちた造作です。後ろの高速道路や、ビル群のなかった建設当時は、さぞや目立ったことでしょう。
稼動状態にないことが、残念でなりません。

もっとも、閘門を横切る一般道は、長さ90メートルの、かつての閘室ほぼ一杯の道路幅で、しかも高さは門扉の上端とほぼ同じくらい。橋桁は閘室上部のほとんどを塞いでいますから、閘室は埋めてしまうほか、なかったのかもしれません。

もし今から、閘門を復活させるとしたら、少なくとも一般道を5メートルは持ち上げねばならず、とてもできない相談だということがわかります。

FI1620158_1E.jpg閘門付近から、中川運河を見たところです。遠方の橋は名鉄やJR・新幹線の鉄道橋です。なお、松重閘門は、夜はライトアップされるそうですから、昼夜問わず電車の車窓から見ることができます。

運河両岸には、今もなお材木商が何軒か盛業中で、水運の盛んだった昔をしのばせます。
水面をのぞきこんでみると、堀川とは違ってあまり水深はなく、仮に通船したとしても、難儀しそうでした。
(川を見たら『自分のフネが通れるか』と反射的に観察する妙なクセあり‥。)

FI1620158_2E.jpg地元の方にお話をうかがったところ、この運河の近くは、水主町(かこまち)という地名が残っているそうです。水主(かこ)とは、江戸時代の言葉で、船員のことを指します。

むかしこの辺りに、江戸通いの大型和船に乗り組む水主や、運河や港で木材を運搬する川舟の船頭が、集中して住まう区画があったのでしょう。

せっかくですから、大きい交差点まで出て、信号の地名表示を撮影してきました。

歴史ある堀川と、保存された松重閘門をいただく町にふさわしい名前ですね。
水主町のみなさん、運河や閘門公園をいつまでも大切になさってください。

松重閘門のYahoo地図
水主町のYahoo地図

【追記】上記の地図を見ていたら、中川河口に閘門らしき表記あり。検索してみると、ありました!(ナゴヤ・ポート・ニュース7月号)こちらは現役の閘門ですな。
【さらに追記】水主町の地図を追加しました。
しかし、名古屋の運河も、調べてみると面白いですね。こちらの方面の治水史というと、木曽川や天竜川を中心とした、河川改良の歴史がクローズアップされてしまうので、名古屋の運河には、今まで目が向きませんでした。