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名古屋の閘門…1

FI1620143_0E.jpg7月16日は、名古屋駅近くの某所まで、日帰り出張をしなければならない用事ができ、翌17日も朝が早いので、用事が済んだらまっすぐ早く帰宅しよう、と思っていました。
ところが、新幹線が名古屋に着く直前、窓の外を見ると、見覚えのある古そうな塔が、二本並んで立っているのが目に入ったのです。
以前ご紹介した、「鋼製ゲート百選」に掲載されていた、松重閘門であることはすぐわかりました。
帰りの新幹線までわずか1時間あまりしかありません。用事が済んだらすぐに飛びだし、使い捨てカメラを買い、酷暑の中をあわただしく、写真を撮りまくることとあいなりました。

FI1620143_1E.jpgもともと名古屋には、慶長15年(1610)に開削された、堀川という運河があったのですが、これと丁字に交わる中川運河が建設され、両運河の連結点に設けられたのが、昭和7年に完成した、この松重閘門とのこと。

上の写真は、堀川側の門扉と巻上げ設備、左の写真は、閘門前から堀川の下流側(名古屋港側)を望んだものです。

FI1620143_2E.jpgこちらは、堀川の上流側を見たところです。

左が閘門ですが、閘門の前は大きく掘り広げられたポンドになっており、かつては多くのフネが、ここで閘門の開くのを待ったことがしのばれます。
河岸には、小型艇もぽつぽつ係留され、静かな水面とあいまって、なにかノンビリしたたずまいです。
かつては、名古屋城建設のための資材も、この堀川を通って運ばれたのでしょう。
東京で言えば、小名木川や神田川のように、歴史ある水路なのですね。

FI1620143_3E.jpg閘門に戻りますと、門扉はご覧の通り、コンクリート製で固定されています。
松重閘門は、廃止となって久しい、記念物として外観だけを保存された閘門なのです。

もともとはストーニーゲートという形式の門扉が、印象的な塔状デザインの支柱にまたがったモーターによって上下されていたのですが、教会の尖塔のような意匠が幸いしたのでしょう、外形のみは往時のまま、昭和51年に廃止になったあとも、「松重閘門公園」として保存されることとなり、平成5年には、都市景観重要建築物にも指定されたそうです。

【追記】公園として整備されているのは、中川側のみ。公園内は浮浪者がおり、残念ながら、あまり清潔ではありませんでした。

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