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常陸川閘門…1

(『幻の閘門?』のつづき)
FI2617976_1E.jpg常陸利根川と利根川を割って延びる、堤防道の終点が近づくと、前方視界一杯に、川面を横切って立ち並ぶ、たくさんの堰柱が見えてきました。利根川河口堰です。

左右に常陸川水門、黒部川水門を従えた威容は、壮観そのもの。気になるのは、その中に設けられた閘門…。
もっとも、後続車が多数控えており、停車するスペースもない状況では、窓から手早く撮るのが精一杯。河口堰の閘門を愛でるのは、後日を期することとなりました。(詳しくは、利根川河口堰HPをどうぞ)
撮影地点のMapion地図

FI2617976_2E.jpg同じ位置から、常陸川水門の閘門を望んだところ。せめてこれだけは、見逃したくない…。

後続車に押し出されるようにして、丁字路を左へ曲がって常陸川橋を渡ると、ちょうど閘門横に未舗装の側道があり、やれやれと一安心。


FI2617976_3E.jpg常陸川閘門の、上流側門扉です。

ご覧のとおり、大小二つの閘門が併設されており、しかも一つの閘門について、扉体が3つも備えられているという、珍しい構造を持った閘門なのです。
まさに一粒で二度…イヤ、三度(?)おいしい変り種ぶり。見逃したくない気持ちも、おわかりいただけるでしょう!


FI2617976_4E.jpg水門を管理する、霞ヶ浦工事事務所も、珍しいこの閘門の構造をアピールしようと、大きな看板を備え付けて、わかりやすく説明してくれています。

閘室のさらに上流側に、もう一枚扉があるのは、塩分の遡上を最小限に抑えるしくみ。閘門が大小に分かれているのも、同様の理由で、例えば、小さい船が大きな閘門を通航すると、必要以上の水量が上流側に持ち上げられ、それだけ塩分が入るリスクが大きくなるためでしょう。
(常陸川水門については『COM霞ヶ浦』の『常陸川水門の概要』をご覧ください)

FI2617976_5E.jpgいままで紹介したもの同様、これらの閘門もセルフ操作で、随時通船することができます。

あれ? 視界内に違和感が……。
よくよく見ると、小閘門の扉の前に、鉄道の踏切に使う、遮断機そのものが取り付けてある!
しかし、本来の目的に使うには、位置が高すぎませんか? これでは、懸垂用の鉄棒でリンボーダンスをするが如く、艇はらくらくと下をくぐり抜けてしまいます。
もしかして、赤信号が青になると、遮断機が上ったりするのかしら…。残念ながら通船がなかったので、真相はわからずじまいでした。
撮影地点のMapion地図

(20年2月10日撮影)

(『常陸川閘門…2』につづく)