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米島の廃水門

(『米島船溜』のつづき)
FI2617965_1E.jpg米島船溜の、門型ホイストの向こうに、異様なものを発見。
う~ん、これは、すごく古そうな水門だなあ…。

扉体の角材は朽ちてすき間だらけ、数少ない鉄製部分は、全て黒く錆びており、おまけに背後には、トラックの車体が置いてある…。
使われなくなってから、長い時間を経たことが、見て取れました。



FI2617965_2E.jpgこの廃水門、背後のお宅の門が、ちょうど真後ろに来てしまっているのが、ちょっとユーモラス。もちろん、水門からすれば、心ならずも…といったところでしょう。
かつては、この後ろに、用水路か船溜があったに、違いありません。

このような、角落しを帯金でつないだ型のスライドゲートは、過去の記事「魅惑の水郷…1」で紹介した、扉体のみが保存されているものの他は、本でしか見たことがありません。
こんなところで、使われなくなったものとは言え、実際に建っているのを見られるとは…。よくぞ、残っていてくれた!

FI2617965_3E.jpg近寄って、門柱上部を見上げたところ。
手すりのたぐいが、最小限しか設けられていないところが、いっそ潔い感じがします。扉体の上下は言うまでもなく、手動のみです。

水を含んで重くなった、しかもすべりの悪い扉体を、スピンドルのハンドル操作だけで上げるのは、さぞ大変だったことでしょう。

FI2617965_4E.jpg廃水門と、米島船溜の位置関係。
前回、船溜に沿った道路が、かつての水際線だったのでは、と書きましたが、この廃水門があったことで、裏が取れたことになります。堤防の内側にある船溜や平場は、旧河川敷だったのです。

用水路の水門としては、ちょっと大きめのようですから、この水門が、旧米島船溜の入口だったのかもしれませんね。

FI2617965_5E.jpgせっかくだからと、堤防道を使って、次の目的地へ向かうことに。
いや~、樋門つき閘門に、三角の船溜(あ、樋門もありましたね…)、朽ちつつある廃水門と、凄く濃厚な水運・土木スポットでした。

水郷米島、あなどれない!


(20年2月10日撮影)

(『徳島東船溜』につづく)