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大洲閘門…3

(『大洲閘門…2』のつづき)
FI2617960_1E.jpg東側から、閘室をのぞきこんでみました。扉体の寸法からすると、意外と広く感じられます。閘門をはさんだ水位差は、0.5mくらいでしょうか。

側壁には、等間隔にアイ(鉄環)が取り付けられており、橋の下には、FRP製の小舟が一艘、寂しそうにもやわれているのが見えました。

FI2617960_2E.jpg東側ゲートのメーカーズプレート。

西側のそれと比べて、高さが0.7m低いようです。珍しいことに、正方形の扉体なのですね。




FI2617960_3E.jpg川辺に下りて、東側ゲートを見上げてみました。

水面にゴミのないせいもありますが、この角度から見ると、周囲の草むらもすさんだ感じがせず、古びた小閘門とよく調和した、風情のある水辺の景色に見えました。
電線や電柱がなければ、閘門がもっと際立った眺めになったことでしょう。

FI2617960_4E.jpg東側ゲートの向こう側に広がる、前川の川景色です。う~ん、これまたそそる、走ってみたくなる水路風景…。

明治時代の地図を見ると、ここから鰐川(北浦の末端部)に向かって、水路は大きくラッパ状に口を開き、ちょうど入り江のようになっていました。十六島同様、ここもまた、沖積低地を埋め立てた、人工の沃野なのです。
閘門近くの穴場とあって、釣り人さんの姿もちらほら見えました。
撮影地点のMapion地図

FI2617960_5E.jpg西側からの大洲閘門全景を、改めて。
閘室をまたぐ道路は、交通量がかなり多く、その賑やかさがかえって、古い閘門の寂しい雰囲気を、際立たせているようでした。

下利根にいくつか見られる、通航船からのセルフ操作で運転できる閘門のように、「近代化改装」したら、とも思うのですが…。管轄の違いからか、それを許されずに取り残されてしまった、この大洲閘門や仲江間閘門(過去の記事『仲江間の小さな閘門…1』以下のシリーズ参照)のような存在が、まだいくつかあるのかも知れませんね。

ともあれ、この古風な姿が、長くこの前川の地にあることを、願わずにはいられません…。

(20年2月10日撮影)

(『大洲閘門の近くに…』につづく)