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大洲閘門…1

FI2617958_1E.jpg「また水郷か!」と、言われてしまいそうですが…。
夜来の大荒れの天気も、何とか持ち直した2月10日、またも「水路の理想郷」下利根流域を訪ねて、点在するいくつかの閘門と、魅力的な水路風景を見て回ってきました。

今回の振り出しは、潮来市街を貫流する、前川の大洲付近。以前「ふたたび水郷へ!…10」でも紹介した、サッパ遊覧の折り返し地点もある、池のように幅が広くなった水面です。写真は、下流方を見たところ。
このすぐ上流側、川幅が再び狭まるあたりにあるのは…。

FI2617958_2E.jpg水郷十六島の、扇島閘門(過去の記事『扇島閘門…1』以下のシリーズ参照)に勝るとも劣らない、極小閘門が! 道を挟んで、高低二つのゲートが並立する姿は、これが二重式の水門ではなく、閘門であることを示しています。
はなから濃厚なな物件に出会うことができ、もう興奮状態(笑)。

しかし、枯れた草むらに囲まれた様子は、古びたコンクリートの雰囲気とあいまって、まるで廃墟のよう…。天端に、機器類が見えないこともあり、使われなくなって久しいような感じを受けました。
撮影地点のMapion地図

この閘門、大洲閘門と言って、昨年、検索していたら、「爆釣マップ Y 曲松」(爆釣!!C.ぱお)がヒットし、記事を読んで以来、気になっていたものです。毎度のことながら、釣り人さんのサイトには、目的は違えど、刺激を受けることが少なくありません。(相互リンク先である、『日本の川と災害』の『閘門位置図』にも掲載されています)

過去の記事「ふたたび水郷へ!…10」でうかがった、サッパの船頭さんのお話では、「前川から北浦へは、抜けられない」というニュアンスでした。もしかしたら、もう通航できない状態なのかしら…。

FI2617958_3E.jpg西側のゲートを、一枚目の写真と、同一地点から見たところ。
船頭さんの話が、先入観になっていたこともあり、この状態を目にしたときは、てっきり扉の前が、土で埋められているものだと思ってしまいました。

よくよく観察してみると、おりからの強風で、水面上のゴミが、隅っこであるここに吹き寄せられ、厚く層をなしていただけと判明…。閘門に至る水路は、ちゃんとつながっていました。
いや、それにしてもすごいゴミです。折り重なって固まり、上を歩いて渡れそうでした。

FI2617958_4E.jpg西側正面には、石造りの銘板が掲げられていました。
右書きの文字もいかめしい、立派なもので、小閘門と言えど、大きな期待を寄せられていたことがうかがえます。

さて、可動状態にはあるのでしょうか。ちょっとワクワクしながら、細部を検分しようと、周りをうろついてみました。

FI2617958_5E.jpg裏側に、メーカーズプレートがありました。こちらも書体が独特で、何か古風な感じがします。

昭和38年製、径間は2.8m…。幅は扇島閘門より若干小さく、サッパなどの農舟向けに、造られたものであることがわかります。
この小ささ、いいですねえ…。サッパ遊覧で、ここを通過するコース、設定していただけないものでしょうか…。


(20年2月10日撮影)

(『大洲閘門…2』につづく)