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関宿水閘門を訪ねて

FI1533025_0E.jpg今日は各地で気温30度を越えるなど、梅雨らしからぬ暑い日でしたね。
午後から時間が空いたので、JO_NA_KAさんに刺激を受けたということもあり、かねてから見学してみたかった、関宿城博物館を訪ねてみました。
(今回は残念ながら自艇ではなく、クルマでの訪問です‥)

ご存知の通り、関宿は、利根川と江戸川の分岐点に位置し、かつては銚子~江戸間をメインラインとした、水運の要衝として栄えてきた町です。
目的は、水運関連の展示が充実していると評判の、博物館の見学の他に、関宿水閘門の現状を、この目でぜひ確かめたいということがありました。

最初の写真は、関宿水閘門の水門部分を、上流側から撮影したものです。
昭和2年に完成したものですので、やはり古色蒼然の趣があります。
この右に隣接して、閘門が設けられています。

FI1533025_1E.jpg閘門を同じく上流側から撮影しました。
扉は、8.54メートルの高さがあるマイタゲートで、煉瓦造りの基部を持った重厚な雰囲気のものです。

水門は8基の扉を全開にし、水はかなりの流速で、低い落差を音を立てて流れていました。閘門もご覧の通り、2つの扉を開いて、水を流しっぱなしにしています。
まったく閘門として機能していないのがわかります。
この流速では、動力船でも、遡行するのはちょっと危険でしょう。

FI1533025_2E.jpg閘室を、上流側の水門上に設けられた橋の上から、下流側に向いて撮影。

下流の旧江戸川にある、江戸川閘門と比べても、かなり大きい閘室に見えます。

この閘門が計画された大正時代は、既に利根川と江戸川を短絡する利根運河があり、関宿回りで大型船を通船させる頻度は高くなかったはずですが、これだけの長さの閘室が必要とされたということは、衰えたりといえど、まだ水運への依存度が高かったということなのでしょう。

注排水には相当の時間がかかったでしょうね。

FI1533025_3E.jpg橋のある閘門上流側扉の部分を、身を乗り出してのぞいてみました。
泡立つ水面を透かして、水面下数センチのところに、コンクリの底床面が見えました。
これでは、仮にジェットスキーなどで強行突破しようとしても、ハルを砕かれてしまうでしょう。

これには本当に、ガックリきました。
wata2002さんのサイトを以前拝見して、全開状態(※追記注)の閘門を、たくさんのカヌーが行き来する画像が公開されていたので、「チルトアップして棹で艇を進めれば、イケそうだな!」などと皮算用をしていたのですが‥。

水門のほとんどを閉じて上流側の水位を上げ、閘門をきちんと機能させれば、通船は不可能ではないでしょう。
しかし、水門下流の流路の状態を観察すると、至るところに倒木や浅瀬が顔を出し、現状では、まず閘門に到達することが難しい状況に見えました。

今回の訪問で「もしかしたら、自分の艇で利根川にいけるかも‥」という一縷の望みが、すべて絶たれてしまったわけで‥。
う~ん、やはり、夢は夢のままにしておいたほうが良かったかなあ。

【6/28・書き忘れの追記】閘門上部フェンスに貼られたお知らせに、「7月10日は閘門開閉のイベントあり」と書かれているので、少なくとも7月10日は、閘門を通って利根川に出られる可能性アリ。(現物の写真はここに)
それより、まず閘門にたどりつけるかどうかが問題なのですが。
※「全開状態」は間違い。稼動状態が正しい。つまりイベントで、閘門の門扉のどちらかが閉められて、機能していたということ。

関宿水閘門の地図