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田園の爽快水路

(『酒直水門…3』のつづき)
FI2617906_1E.jpg酒直水門を離れて、長門川に沿った道を走っていたら、田んぼと小水路に挟まれた、雰囲気の良い小道が目に付き、入ってみることにしました。

この小道は、散策路にもなっているらしく、写真のような素朴な道標が立っており、これの野趣豊かな感じにも惹かれたのです。「川に呼ばれた」ならぬ、「道に呼ばれた」のですね(笑)。

FI2617906_2E.jpg小径に入ると、舗装はすぐに途切れ、わだちを残して背の高い草が繁る、いかにも農道といった感じになってきました。
クルマの腹が、草に打たれてバチバチバチ…と音を立て、しかも幅はギリギリ、ハンドル操作を誤れば、水路か田んぼに転落するので、自然とデッドスローに。まるで、浅い狭水路の航行さながらです。

写真は、今走ってきた道を、振り返って見たところ。道のレベルは、水面よりわずかに高い程度、その水との近しさがまたイイ感じで、嬉しくなりました。

FI2617906_3E.jpg1kmほど走ったでしょうか、橋の架かる、舗装路との交差点に出たので、橋の上から水路を見てみたくなり、クルマを降りました。写真は、酒直水門のある方向を見たところです。

水面とさして高度差のない美田が、視界いっぱいに広がる中を、細波ひとつない川面が、秋晴れの空を鏡のように映しながら、一直線に貫いている、素晴らしい水路風景…。水郷十六島にも負けない、理想的とも思える川景色に、しばし陶然となりました。
もっとも、ここは揚排水機場に挟まれた、利水のための水路…。素敵過ぎる水路風景を前に、指をくわえて見ているしかないのは、実に残念です。
こうなると、カヌーか分解式ミニボートでも、やりたくなりますねえ…。

FI2617906_4E.jpgこれが、上の写真を撮った橋です。
このあたり、目標となる建物に乏しいので、こんな実用一点張りの橋でも、非常に存在感があるように見えてしまいます。う~ん、私の艇でくぐるのは、ちょっと難しそうかな?

そんなわけで、地図上の位置も少々怪しいのですが、おおむね以下の地点であろう、と推定しました。
撮影地点のMapion地図

FI2617906_5E.jpg橋詰に立っていた電柱を、ふと見たら…。おや、たくさんのトンボ君たちが、電柱の表面にぺったりと貼りついて、休憩中でした。

日光で温まった電柱は、気持ちがいいのでしょうか。微笑ましい光景をカメラに収めて、帰路につくことにしました。



(19年11月18日撮影)

11月18日の項の参考文献
運河 再興の計画 房総・水の回廊構想 (三浦裕二・高橋裕・伊澤岬 編著)彰国社
印旛沼の屋形船 周遊ガイド(観光案内パンフレット)社団法人 佐倉市観光協会

(この項おわり)