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石神井川初探訪…1

(『秋晴れの荒川散歩…4』のつづき)
FI2617881_1E.jpg荒川に遊んだ帰り道は、潮時もほど良いことだしと、石神井川に入ってみることにしました。

一昨年に、「石神井川」でも書いていますが…。
東京を母港としてからこの方、隅田川を数え切れないほど上下しているにもかかわらず、淡白な性格(?)が災いしてか、石神井川を走ったことはありませんでした。

興味がなかったわけではありません。
飛鳥山のある台地上から、隅田川にそそぐまでの、沖積低地にある僅かな可航区間が、ウネウネと屈曲している様、それでいて幾度も河道改修が行われていること、かつては運河も分岐していて、舟運路として活用されていたことなど、「そそる」部分が少なくないものの、例によって、何か「呼ばれていない」感じがしていたのですね…。

写真は、河口から第一橋である、新堀橋を望んだところ。
今や古典的ともいえる、平滑なコンクリート護岸に、頭上には二層構造になった、首都高中央環状線のトラス状高架と、何か圧倒的な光景です。日も傾いてきたので、あまりのんびりはしていていられません。
撮影地点のMapion地図

FI2617881_2E.jpg石神井川河口に向かって右側、隅田川に面して設けられているのが、堀船清掃作業所。
隅田川筋ではおなじみ、ゴミ運搬に活躍するプッシャーバージと、曳船が接岸しています。

石神井川の河口は、かつてはこの作業所の右側にあり、現在の河口が新河道として開鑿されたあとも、しばらくは船溜りとして、水路が残されていました。作業所のある土地は、「島」だった時代があったわけです。

FI2617881_3E.jpg河口付近から振り返って、隅田川を見たところです。
対岸は小台水再生センター、丸いガスタンクが見えます。

河口付近の水深は充分で、5m前後ありました。川幅の割には、水深は隅田川とあまり変わりません。上流の台地部が、洪水常習河川ということもあり、充分な排水能力が求められているためでしょう。

FI2617881_4E.jpg新堀橋を上流側から見たところ。入るとすぐ左に曲がるため、河口はすでに見えなくなっています。

写真左手、護岸に段差ができているあたりが、先にも触れた旧河道の跡です。現在は埋め立てられ、一部が堀船緑地という公園になっています。

かつての石神井川の様子は、昭和22年・米軍撮影の空中写真「USA10kKT」(国土地理院空中写真閲覧サービス)で見ることができます。旧河道だけでなく、堀船三丁目付近にあった船溜りや、豊島二丁目付近の運河(後で出てきます)などがわかりますね。
撮影地点のMapion地図

FI2617881_5E.jpg二度目の屈曲にさしかかると、第二橋、豊石橋越しに見た水面に、たくさんの水鳥が浮いているのが見えました。川の屈曲で風や波から守られ、しかも船のほとんど入らないここは、鳥たちにとって絶好の社交場(笑)のようでした。

ちなみに、この豊石橋は、流域でも古い橋のひとつで、創架は享保年間、かつての鎌倉街道筋にあたるとの説もあります。先代橋は、明治24年に竣工した石造アーチ橋で、木橋でなかったことからも、この橋の重要性と、洪水常習河川の厳しさがうかがえます。

(19年11月4日撮影)

(『石神井川初探訪…2』につづく)