FC2ブログ

神田川最奥部…5

(『神田川最奥部…4』のつづき)
FI2617859_1E.jpg薄緑色の橋は、中之橋。ご覧のとおり、最近風の鋼桁橋で、これを含めた上流の3つの橋は、塗色だけ違えた同一デザインの橋となっています。

江戸時代、このあたりの橋が、隆慶橋と石切橋くらいしかなかったころ、両者の中間に架けられたことから、いつしか中之橋と称されるようになったとか…。
撮影地点のMapion地図

FI2617859_2E.jpg南岸、目白通り沿いに見られるこの張り出し、一見、川面を眺めるために作られたような風情ですが、そうではありません。

以前このあたりは、歩道の幅が狭く、首都高の橋脚を避けて歩道を通すため、苦肉の策として、張り出しをいくつも設けざるを得なかったのです。しかも、張り出しは路面より高く、数段の階段を上り下りしなければなりませんでしたから、自転車などでの通過は、実質不可能だったと言ってよいでしょう。
幸い、現在歩道は拡幅されて、江戸川橋から下流に、橋脚の数だけあった張り出しも、護岸改修の際に、大部分撤去されたようですが、いくつかはそのまま残されています。

FI2617859_3E.jpg中之橋北側にそびえるのは、大手印刷会社・トッパンの小石川ビル。この界隈は、中小の印刷・製本会社、本の流通業である取次各社が集まり、出版コンビナートと言ってもよい様相を呈しています。

このビルの地下にある、印刷博物館はご覧になりましたか? 内外の印刷物・印刷術の歴史から、貴重な活版印刷の機械を使っての体験工房もあるなど、一見の価値ありです。


FI2617859_4E.jpg小桜橋。先ほど触れたように、中之橋とデザインが全く同じです。左側に取り付けられた、赤く塗られた板は、どういった意味があるのでしょう? 歩いて渡ってみると、歩道際に並ぶ小さな橋灯が素敵で、なかなか楽しい橋ではあるのですが…。

名前の由来は、北岸にある「小桜商店街」からでしょうか。
撮影地点のMapion地図

FI2617859_5E.jpgちょっとボケてしまいましたが、小桜橋の裏側を撮ってみました。

ものすごくフラットで、当然ではありますが、いつものように、裏側の構造が楽しめるような写真にはなりません。まあ、めったに見られない風景ということで、ご勘弁いただきたいと…(笑)。


(19年9月24日撮影)

(『神田川最奥部…6』につづく)