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神田川最奥部…3

(『神田川最奥部…2』のつづき)
FI2617856_1E.jpg船河原橋の橋詰近くにある、魅力的なポータルを持つ暗渠の出口。

コンクリート製ですから、アーチ状の部分は単なる装飾なのでしょうが、要石に相当する部分を突出させるなど、簡素ながら、意匠的な配慮が見られますね。
撮影地点のMapion地図

FI2617856_2E.jpgその少し上流側に開口しているこれは、江戸川橋分水路の出口です。

神田川には、増水時の溢水防止のため、多くの分水路が備えられていることはよく知られていますが、これは上流の一休橋付近から伸びる、二系列ある分水路の一本で、最大流量は115立米/秒だそうです。

FI2617856_3E.jpgこちらは、水道橋分水路の入口の一つ。起点はここから少し遡った、白鳥橋付近にあり、出口は先ほど通った、小石川橋上流と、水道橋下流にあります。過去、何度かご紹介した、三土たつおさんがくぐったことでも有名ですね(@niftyデイリーポータルZ『神田川の分水路をゆく』参照)。

潮時から見て、水深は心配ないので、「帰りに通ってみようか?」と、吸い寄せられかけた(笑)のですが、さすがに光源が、両舷灯とマスト灯だけでは心もとないため、いずれきちんと装備を整えてから、再挑戦することにしました。

…しかし、こうして改めて眺めると、飯田橋付近は穴だらけですね!

FI2617856_4E.jpg隆慶橋です。幅の狭い橋ながら、小石川運動場から出てくる、交通量の多い道を渡しているため、上下二車線が幅員ギリギリで通っており、ために手前に歩道橋が併設されています。

文献をいくつか当たってみたものの、どれも竣工年の記載がありませんでしたが、造作から見て、昭和一桁と思われます。この上流にある、石切橋の先代橋も略同型でしたから、この川筋の標準タイプだったのかもしれません。

FI2617856_5E.jpg隆慶橋を上流側から見たところ。アングル材を組んだトラスは、線が細く頼りなげですが、近くで見ると、打ち込まれたたくさんのリベットのせいか、武骨で力強い印象です。

次回に触れますが、このすぐ上流に、新しい橋が完成しましたから、隆慶橋もいよいよお役御免となるのでしょうか。貴重な昭和初期の鋼橋だけに、大切に保存していただきたいものです。
撮影地点のMapion地図

(19年9月24日撮影)

(『神田川最奥部…4』につづく)