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松川を棹舟でゆく…4

(『松川を棹舟でゆく…3』のつづき)
FI2617809_1E.jpg並木の緑にはさまれた川面に、石造の橋台地を持った、薄緑色の鋼アーチが見えてきました。今回の真打ち、桜橋です!
橋台の石材が、土手や並木の緑とマッチして、何十年も昔の川景色を見ているようです。おりしも、市内線の路面電車が通りかかり、一緒に写真に収めることができました。

昭和10年竣工、国指定登録有形文化財とのこと。中島、牛島の2閘門といい、富山は文化財の指定を受けた土木構造物が、いくつもあるのですね。いい街だなァ…(涙)。
撮影地点のMapion地図

FI2617809_2E.jpg千秋さんの以前のリクエスト(過去の記事『橋の裏側…1』『橋の裏側…2』参照)を意識して、桜橋の裏側も撮ってみました。

最近塗り替えられたのでしょうか、汚れや錆びもあまり見られず、表面はなかなかきれい。リベットが一面に打たれた鋼橋の美しさを、存分に味わうことができました。
タイトル画像もご覧ください)

FI2617809_3E.jpg桜橋を抜けたところ。緑多い土手のある両岸に、柵のない親水スペースが続く、大都市の水辺としては、理想的な環境です。

少し先に、川幅の広がったところが見えてきました。合流点かな?


FI2617809_4E.jpg鼬川との合流点でした。松川はここが終点、舟もここで引き返します。写真中央の茶色い桁橋は、今木橋です。

ここでまたも、アオサギ君に遭遇。さっきと違って、彫像のように動きません。ただ、暑いのか口を半開きにして、ハァハァしていましたが。
船頭さんが、棹を操りながら「お客さんの中には『あれ、作り物でしょう』なんて言う人もいるよ」と、笑いながら話してくれました。これだけ小魚が豊かにある川なら、アオサギ君たちも、さぞかし住み心地が良いことでしょうね。

FI2617809_5E.jpg合流点から、鼬川の下流を見たところ。

「ここをずっと下れば、牛島閘門の横に出るわけですね」と、船頭さんに話しかけたら、「いや、行けないよ。ほれ、そこに堰がある!」…あ、なるほど。写真中央、新桜橋と宮下橋が架かるすぐ手前に、落差ができていました。

…あれ? とすると、先ほど見た大型艇(白い方、『滝廉太郎Ⅱ世号』)を、富岩運河に持っていくには、どうしているのかな? と疑問をぶつけてみたら、「クレーンで吊り上げて、トラックに載せて行くんだよ!」
ええ? あんな狭いところから、トラックに積んで移動するとは! 豪快な解決方法に、感心してしまいました。

まあ、水辺整備に熱心な富山市のこと、いずれ、松川から直接、富岩運河に乗り入れられるよう、工事をしてくれるに違いない! …などと妄想させるほど、富山の水辺は、素晴らしいものがありました。
船頭さん始め、お世話になった皆さん、ありがとうございました!
撮影地点のMapion地図


(19年8月8日撮影)

(『富山みやげ』につづく)