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松川を棹舟でゆく…3

(『松川を棹舟でゆく…2』のつづき)
FI2617808_1E.jpgおお、なかなかイイ感じのフラップゲートが! 護岸に玉石が組まれているのも、味わい深いですナァ…なんてね(笑)。

緑の土手に囲まれて、水も底が見えるほど澄んでいるという、環境の良さのせいでしょうか、仮にこのゲートが側溝の余水吐けだとしても、ちっともぶちこわしな感じがしないのが、不思議なところです。


FI2617808_2E.jpg船頭さんに、名前を聞くのを忘れてしまいましたが、音を立てて水を流す、小さな派川の姿が見えました。目の前にかかる、コンクリート桁橋も古そうで、いい雰囲気です。戦後すぐくらいの竣工でしょうか。

しかし、護岸をコンクリートの生地でなく、玉石を張ったことによる効果は大きいですね。苔むした護岸から、水面に目を落とすと、小魚がたくさん泳いでいるのが見え、本当に、大都市の中心部とは思えません。
撮影地点のMapion地図

FI2617808_3E.jpg三つ目の橋、舟橋です。コンクリート桁の横に、舟のへさきのようなものが二つ突き出て、その間に鎖が渡されているのは、訳があります。

ここがかつて、神通川の広大な本流だったころ、「舟橋」があったことを、記念したものなのです。橋の北方、かつての河川敷だったところには、舟橋南町、舟橋北町の地名が残っています。

舟橋の構造は、64艘の舟を鎖で連結し、その上に通路としての板を渡したもので、増水して流速が激しくなると、中央で鎖を切って、舟橋の流失を防いだそうです。国内の舟橋としては最大規模で、北陸の名物として、錦絵などでもたびたび紹介されました。

ここで舟はUターンし、もと来た川を下ります。と言っても、松川茶屋に帰るのではなく、さらに下流まで見せてくれるのです。以下にご紹介しましょう。
撮影地点のMapion地図

FI2617808_4E.jpg塩倉橋下流の景色です。並木の枝が垂れ下がって、水面に涼しげな影を作り、船頭さんの軽妙な語り口も楽しく、猛暑の中であることを、しばし忘れさせてくれます。

葉影の向こうに見え隠れする白い橋は、華明橋。この左には、富山市役所があります。
撮影地点のMapion地図

FI2617808_5E.jpg華明橋のすぐ下流、奥田屋旅館前には、東屋とベンチのある、好ましい雰囲気の親水施設が…。

ここに貸しボート場があると、最高なんですがねえ…。いや、他意はないのですが、自分で川を走ってみたい、という気持がどうしてもあって…。
撮影地点のMapion地図


(19年8月8日撮影)

(『松川を棹舟でゆく…4』につづく)