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牛島閘門…1

(『富岩運河環水公園』のつづき)
FI2617804_1E.jpg富岩運河には、いまひとつの閘門があります。船溜り南西部と、鼬(いたち)川の間を結ぶ牛島閘門がそれで、中島閘門同様、国登録有形文化財に指定されています。市内に、しかも一つの水路上に、二つも閘門があるなんて、富山はなんとステキなところでしょう!

写真は、天門橋の展望塔から見た、牛島閘門のある堀割りです。
撮影地点のMapion地図

FI2617804_2E.jpg運河側から、牛島閘門を見たところです。

ご覧のとおり、閘門としてはかなり小型で、しかも国内には数少ない、木製の扉体とくれば、実見したときの興奮もいや増そうというものです。
これを自艇で通過できたら、さぞ楽しいでしょうね!
撮影地点のMapion地図

FI2617804_3E.jpg階段を登ると、閘室と上流側の扉体が見えます。道路の下をくぐる暗渠の向こうには、さらにローラーゲートの水門があって、鼬川の増水時に備えられています。

扉体はもちろん復元で、運転のための設備も含め、平成13年に完成したものですが、閘室の護岸はほぼ竣工当時のままで、風化した質感が星霜を感じさせます。

FI2617804_4E.jpg運河側扉体のアップ。最近復元されたものとは言え、木製で、しかも水に浸かり放しのマイタゲートですから、維持にはさぞ気を遣うことでしょう。

閘門横の説明板を見ると、現役時の写真が載せられており、手すりの形状などは、当時とほぼ同じに復元されてはいたものの、可動部も手動のまま、というわけにはいかなかったようで、動力化された分、原型より幾分いかめしい雰囲気になっています。

FI2617804_5E.jpg閘門の全景を、暗渠の上から。閘室長12.2m、閘室幅4.5m、閘室深さ3.2mで、運河と鼬川との水位差は、約0.6mあったそうです。私の艇(長さ6.4m)が一隻入ったら、ほぼ余裕がなくなってしまいそうな、かわいらしい閘門ですね。

手前の扉体には、閘室に注水するための、小さなスルースバルブがひとつづつ見えますね。国内のほとんどの閘門は、護岸の中に設けられたバイパス管によって、注排水を行いますが、こちらは単純明快、扉そのものに開けられた、小さな穴を通して注排水する形式なのです。
撮影地点のMapion地図

(19年8月8日撮影)

(『牛島閘門…2』につづく)