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富岩運河環水公園

(『中島閘門…4』のつづき)
FI2617802_1E.jpg富岩運河の終点である、旧船溜りを利用した巨大な親水施設、富岩運河環水公園に到着。南東端にある「泉と滝の広場」から、公園のシンボルである、天門橋を望んだところです。
天門橋は、鋼箱桁橋の両脇にアーチ状のトラス橋を配し、橋詰には、エレベーターシャフトを兼ねた展望塔も備えているという、ユニークな構造の橋で、平成11年に完成しました。

橋長・56.5m、展望塔高さ・20.4mという、公園の橋としては結構な大きさゆえか、遠くから眺めてもなかなかのボリュームで、水面に映る姿にも、新しい橋とは思えない風格があります。
撮影地点のMapion地図

FI2617802_2E.jpg南西側から、対岸を眺めたところ。新たに掘られた細い水路と、それをまたぐ2本の橋が今年3月に完成、水路の開鑿によって中ノ島となった場所には、野鳥観察舎もあるそうです。

このあたりの町名は、湊入船町というそうです。いかにも、もと船溜りにしっくりくる町名ですね。かつて、現在の富山駅周辺を囲むように、神通川が曲流していた時代は、この地はまさに、富山城下の河岸だったのでしょう。

明治末からの工事で、神通川がショートカットされて、市街の西を直流するようになった後にも、富岩運河が廃川敷を利用して造られ、舟運の末期まで、目前に船影を見ることができたのですから、湊入船町は、幸運だったと言えるのではないでしょうか。

FI2617802_3E.jpg天門橋の展望塔に登ってみました。厳しい輻射熱にさらされる地上に比べると、ここは風通しも良好、もちろん眺めもよいし、まさに天国です。

ここで、魔がさして(と言うと、語弊がありますが)、がーちゃんさんのブログ「がーちゃんフォトアルバム」の「パノラマ」にあるような、何枚かの画像をつないだパノラマ写真を作ってみたくなり、マネをしてみました。

結果は…ご覧のとおり、がーちゃんさんの足元にも及ばない、惨憺たるモノに終わりました(泣)。真ん中を筆頭に、全体の継ぎ目がズレズレでお恥ずかしい限りですが、旧船溜りの全体像が、何とか収められたので良しとしましょう。次回はもっとキレイにできるよう、がんばりたいと思います!
撮影地点のMapion地図

FI2617802_4E.jpgお口直しに、中島閘門を含んだ、公園の全体像がわかる絵地図のボードを。ウォーキングで一周すると、各地点のボードに書かれた、運河や神通川改修の歴史が勉強できるしくみです。次の回が読みたくて、どんどん歩いてしまいそうですね! …暑くなければ、ですが。

いずれ、涼しいころに再訪して、運河を全線歩いてみたいものです。

FI2617802_5E.jpg水辺に戻り、手すりから身を乗り出して、水面を眺めていると…えらい量の藻が、水面を埋め尽くさんばかりに、繁茂しているのがわかりました。
魚にとっては、この上ない好環境なのでしょう、たくさんの魚影が見えます。おや、赤い金魚まで…。

これでは、動力船が船溜りに入るのは、ちょっと難しそうですね。プロペラに絡みつかれたら、外すのだけでも一苦労、藻はプロペラ船の大敵です。
人力船でも、櫓は同様の理由で、進むことも難しいでしょう。オールを使うボートか、パドルで進むカヌーなら、どうにかいけるといったところでしょうか。

これだけの、素晴らしい水辺が街中にあるのですから、岸からただ指をくわえて、水面を眺めているだけというのは、個人的には、いかにももったいない気がするのですけれど、いかがでしょうか。
貸しボート場がひとつあって、好きなときに、誰もが水面に漕ぎ出られる、というだけでも、運河にそそがれる関心は、大きく違ってくるように思えるのですが…。

そういえば、全国的に、水辺の景観は整備されてきたにもかかわらず、貸しボート場のたぐいというのは、増えたという話をほとんど耳にしません。
なぜでしょうね? (まあ、察しはつくのですが、そこはそれ。)
(19年8月8日撮影)

(『牛島閘門…1』につづく)