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閘門通過!…2

FI1417635_0E.jpg 閘門は沈黙したままです。
右の土手の上に、連絡用の小さな電話ボックスらしきモノが見えるのですが、土手の基部は傾斜のあるコンクリ護岸で、桟橋も無く、艇を横付けするすべがありません。

時々前後進を繰り返して、艇の位置を保ちつつ、なすすべの無い時間を過ごします。

フト気がつくと、かすかに放送らしきものが繰り返されていることに気がつきました。注意していないと、聞こえないくらいの小さな音量です。
耳を済まして聞くと、「現在降雨量が少ないので、閘門開閉は××時・××時…の一日×回に制限されている」ということらしいのです。テープの自動放送のようでした。

少し安心し、それなら待てば良かろうと、杭にもやいを取り、一服することにしました。

ところが、ノンビリする間もなく、突然大きな音でサイレンが鳴り響き、肝を潰しました。

次にゴォンと鈍い金属音がし、閘門を見ると、ゲートを釣っているワイヤーが緊張し、ゲートを吊り上げているではありませんか!
ゴンゴンゴンと音が高まると、水面下にあったゲートの下端部が現れ、ザーッと水飛沫を上げて高々と吊り上げられます。

ゲートが滴らせる水飛沫の向こうには、赤錆びたコルゲート鉄板で護岸された、ロックの内部が見えていました。

イヤッホウ!
開いた!開いた!
柄にもなく、恥ずかしい奇声をあげた私は、もやいを慌てて解くと、勇躍、艇を閘門に前進させました。

河川航行の醍醐味、閘門通過の初体験であります。