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中川…6

(『中川…5』のつづき)
FI2617747_1E.jpg西岸の芦原と、東岸の緑の土手を愛でつつ、ゆっくり遡上。強い陽射しがじりじりと肌を焼く感じで、渡ってくる風も弱く、少々堪えてきました。

写真は、東岸でふと目に付いた、2径間の樋門。この他にも、大小のゲートが点在しており、水門好きとしても楽しめるところです。


FI2617747_2E.jpg河道が、大きく西に向きを変えるあたり、つくばエクスプレスのトラス橋が見えてきました。

送電鉄塔以外の、高い建物が姿を消し、利根川や江戸川の中流部にも負けない、雄大な風景が広がります。他の川と異なるのは、やはり、船影が絶えないことでしょうか。
撮影地点のMapion地図

FI2617747_3E.jpg草深い私設の桟橋にもやう、モーターボート群。
緑の濃い岸辺、白い船体に陽射しが反射して、真夏と見まがう雰囲気です。イヤ、けっこうアツい…。

土手の向こう、瓦屋根の家の立派さにも、目を引かれます。二階の窓から、川面を眺めつつ夕涼みなど、乙なものでしょうね!

FI2617747_4E.jpg三郷放水路の中川口を扼する、三郷水門。今回は、この水門の写真が撮りたくて来たのです。

手前の境木橋にさえぎられて、全貌を収めるのは難がありますが、扉体や操作室の姿は、充分堪能できます。手前のブイのいくつかが、すっかり草が生えて、まるで小さな島のようになっているのが印象的で、なんだかほほえましい光景です。

三郷放水路は、中川の増水時、江戸川に放出して洪水を防止するとともに、江戸川下流部の、農工業用水を確保するために作られ、昭和54年に完成しました。
江戸川口には、三郷排水機場があり、排水能力は200/sと、国内最大級の能力を誇っており、途中には伏越(サイフォンによる水路の立体交差)もあるなど、土木ファンにとっては興味深いところでもあります。
江戸川河川事務所事務所の沿革』『川の建物』参照)

地図で見てもおわかりのように、ここから江戸川は目と鼻の先…。しかも、15年前、初めて江戸川を遡航したときは、この放水路の出口である、三郷排水機場の近くで、座洲して引き返しているのですから、感慨深いと言うか、複雑なものがあります。

河口からの距離は、似たようなものであっても、ここまで到達するのに、幾多の砂州や浅瀬を避けつつ、艇を歩かせねばならない江戸川に比べ、中川はこれといった難所もなく、さらに上流まで遊ぶことができる環境があります。
中川がいかに、舟航に適した川であるか、おわかりいただけるでしょう。プレジャーボート天国(笑)となるのも、うなずけますね。

イヤ、江戸川を嫌がっているのではなくて、すんなり走れる川には、安心できる反面、物足りなさも感じる部分はあるのですよ、念のため。
撮影地点のMapion地図

FI2617747_5E.jpgこの日の遡上は、ここまで。フロントと、右舷サイドのガラスが無くなっている、不思議な壊れ方の半沈艇に意識を奪われつつ(笑)、もと来た水路を下ります。

帰路も、ちょっと面白いことがありました。次回よりご紹介します。


(19年5月27日撮影)

(『中川…7』につづく)