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多摩川点描

(『新呑川…5』のつづき)
FI2617706_1E.jpg新呑川を出たあとは、海老取川(過去の記事『海老取川から多摩川へ…1』以下を参照)を通って、多摩川を、ほんの少しぶらついてきました。

先ほども触れたように、私が小型船舶の実技教習を受けたところは、多摩川にあって、練習水面は羽田沖でした。言わば、私が最初に走った川になるわけで、ここに来るたび、何か里帰りをしたような気持ちになるのです。

実技教習の日、教習艇に生徒として乗ったのは、石炭会社の社長さんと、私の二人。教習の休み時間、今はなき羽田の東急ホテルで、社長さんに昼食をご馳走になったこと、ホテルの食堂はがらんとしていて、我々二人だけだったことなど、今ふと思い出しました。

試験の当日に、社長さんはわざわざ私の席を捜して来て、「オイッ、お互いにがんばろうぜ!」と、私の背中をたたいて激励してくれました。社長さんはお元気なら、もう90歳を越えるご高齢だと思いますが、今でもボートに乗っておられるのでしょうか…。

FI2617706_2E.jpg海老取川を出て、上流に向かい、最初に目に入ってくるのが、青い扉体の羽田水門。
昭和63年竣工、船溜りを守る水門としては、なかなか立派です。

多摩川下流部は、かつては筏流しを含めた水運が盛んであり、戦前、隣接する工業地帯に向けての、運河開鑿計画もいくつかありましたが、計画の時期が比較的遅かったせいでしょうか、ほとんどが未成に終わっています。
撮影地点のMapion地図

FI2617706_3E.jpgこちらは、羽田第二水門。上の羽田水門と同じく、船溜りに作られた水門で、大師橋と首都高横羽線の間にあります。

なぜか、どちらも銘板は「羽田水門」となっています。昭和52年竣工で、こちらの方が古いのに、第二とはこれいかに…。
(以上2点、参考:『橋の写真館・羽田第二水門羽田水門京浜河川事務所
撮影地点のMapion地図

FI2617706_4E.jpg羽田の船溜りで発見した、背高ノッポのプッシャー。

エンクローズドキャブを、三段に積み重ねたスタイルで、以前、「京浜運河を散策する…4」で紹介したノッポ君よりは、はるかにおとなしい(?)スタイルですが、さて、どちらの背が高いでしょうか。

FI2617706_5E.jpg羽田第二水門の前から、川崎側を望んだところ。澪筋は羽田側にあり、川崎側は大きな洲があるなど、浅くなっています。

下流側から伸びてきた、首都高横羽線の橋が、大師橋の上に重なってゆき、2本の橋の間に三角形をかたちづくる、独特の風景です。


(19年4月29日撮影)

(『勝島運河…1』につづく)