新呑川…1

(『昭和島をめぐる…4』のつづき)
FI2617701_1E.jpg新呑川の河口に到着。目の前の海老取川を、さんざん行き来していたにもかかわらず、入るのは今回が初めてです。

妙な話で恐縮ですが……。川や運河ばかりうろついていたせいでしょうか、最近、川が呼んでいるような気がして、気楽に入ってゆけるときと、何か得体の知れない抵抗があって、スルーしてしまうときが、全てではないにせよ、あることに気づいたのです。

今までは、なんだか、新呑川に「呼ばれていない」気がしていたのですね…(気がしているだけです。はい)。
で、今回は? もちろん、「呼ばれている」気がしたので、気持ちよく入りました(笑)。
撮影地点のMapion地図

以上は妄想、話を戻して…先ほど、呑川水門の項で触れたように、ここは洪水防止のため、旧呑川から付け替えられた部分です。言わば新中川や、荒川と同様の、放水路なのですね。

河口から末広橋までは、藤兵衛堀と呼ばれた、昔からある掘割だったそうです。京急蒲田駅近くの夫婦橋付近から、この藤兵衛堀につながる新河道を掘り、昭和16年8月に工事が完成、現在の新呑川となりました。
ちなみに旧呑川は、昭和57年5月に埋め立てが完了、公園化されたので、現在、開渠としての呑川の最下流部は、この新呑川のみということになります。

なお、蒲田付近から上流は旧来どおり、「呑川」となるのですが、可航区間のほとんどは新呑川であるため、タイトルは、新呑川とさせていただきました。
(参考:『大田区海苔物語』大田区郷土博物館)

FI2617701_2E.jpg河口近くは、両岸に沿った形で、ポンツン式の桟橋が備えられ、ヨットやモーターボートが繋留されています。川幅が広くないので、船溜りらしい、くつろいだ雰囲気ですね。

好天で気温も高いこの日は、愛艇で過ごす人たちも多いでしょう。迷惑をかけないように、スロットルをぐっとしぼって…「お邪魔しまーす」。
まさに、よその家のお座敷に、上がりこませてもらう気分です。

FI2617701_3E.jpgなぜ、立派な桟橋があるかというと、写真でもおわかりのように、ここは自治体管理の、暫定繋留施設だからです。

河口からしばらくは橋もないため、フライブリッジ付きのクルーザーや、ヨットなど、高さのある艇の繋留にも、支障がないことから設けられたのでしょう。

FI2617701_4E.jpgフネブネの姿を愛でながら、ゆっくり艇を歩かせるのは、楽しいものです。
河口近くでは、個人の艇だけでなく、クルーズ船や釣り船らしい、大型艇の姿もちらほら。

船尾に米国旗を掲げた、排水量型の大型艇を、振り返って写してみたら…。名前は「無邪気な冒険者」! きっと、無邪気に喜んでしまうような、ステキなところに連れて行ってくれるに、違いありません…。

FI2617701_5E.jpg桟橋が途切れたあたり、南岸に堂々たるクレーンが出現!

良い状態であるところを見ると、まだ現役のようですね。接岸した船から荷役するところを、ぜひ見てみたいものです。
撮影地点のMapion地図




(19年4月29日撮影)

(『新呑川…2』につづく)