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岸辺を眺める

FI2617608_1E.jpg今さらではありますが…これまでご紹介した水路の写真を見ると、橋の写真がほとんどを占めており、進行方向から真横を見た写真――岸辺の風景を写したものが、あまりにも少ないことが、気にかかっていました。

理由は色々と考えられますけれど…まあ、橋が割と好きで、撮ったときに絵になりやすい(例え、簡素な桁橋であっても)というのもありますが、何より、位置の特定がしやすく、のちの記録としても、実用的であるためです。

前に、震災復興橋には、十字流や丁字流を示すため、トラス橋のような「目印の橋」が設置されていたことに触れましたが、目線の低い水面から、自分の位置をピンポイントで割り出すには、橋が最も効果的な標識であることが、実際走ってみて追体験できたわけです。

FI2617608_2E.jpgまた、人の速足くらいの速度である、デッドスローで走っていても、幅の限られた水路を進むということは、意外と気の抜けないもので、左手で舵を取りつつ、右手でカメラを構えて撮れるものが、いきおい前方の風景になってしまう、というのもあるのでしょう。

というわけで、数少ない岸辺の写真から、最近のものを2枚掲げます。ご覧のとおり貯油施設と、工場か倉庫らしい、モルタル造り風の建屋です。

いずれも、秋とはいえ、強い日差しを浴びて、ちりちりと焦げそうな風情なのに惹かれて、カメラを向けたものですが、こうして眺めていると、満潮線に貝がびっしり付いたコンクリート堤防にも、ちょっとノスタルジー?を感じている自分に、気がつきました。

子供の時分、友達の家に遊びに行き、どこかは忘れましたが、「川へ行こう」と誘われたときのこと。
細い路地を抜けて、目の前に立ちはだかる、巨大な壁に驚きつつも、友達のまねをしてよじ登り、壁の上に立った瞬間、緑色の広大な水面が、眼下に広がったときの感動と、壮快感。よじ登った護岸のコンクリートが、陽に焼けて熱かったのも気持ちがよく、護岸に座り、足をぶらぶらさせて、飽きることなく水面を眺めた想い出…。

そう言えば、前に母港としていた、三浦のマリーナにいたときも、フナムシがときどき顔を出す、湾口を望むコンクリート防波堤のうえで、日を浴びながら昼寝をするのが好きだったっけ…。

コンクリート堤防が、懐かしく、身近な存在に思えるのは、そんな原風景があったからかもしれませんね。

(平久運河、18年10月9日撮影)