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本船

FI2617607_1E.jpg晴海埠頭の北端、太平洋セメントの岸壁に接岸する、本船2隻を撮ったものです。

本船とは、ありていに言えば、大きなフネ…厳密には小型船舶の範疇に入らない、航洋船のことを指しますが、ここに写っている2隻は、本船の中でも最小型、おそらく満載でも数100tくらいの船でしょう。

もちろん私の艇から見れば、見上げるように大きな船なのですが、「沿岸航路の独航船は、乗組員は船長以下2名というのも珍しくない」、なんて話を聞くと、ちょっと身近に思えてしまいます。船尾に船橋や機関をまとめた、そのこじんまりとした造作にも魅力を感じて、ついカメラを向けてしまうタイプなのです。
撮影地点のMapion地図

FI2617607_2E.jpg後ろの船のアップです。前にもやう船(『第一たかお丸』という船名でした)よりさらに小型で、かわいらしい感じすらしますね。甲板上に、丸い圧力容器のようなものが見えるので、ガスタンカーでしょうか。

印象的なのは、写真では見えにくいかもしれませんが、船首に赤い「龍」の一文字が大書きされていること。「船体は汚れても、心意気だけはこのとおり!」と、見栄を切っているように思えて、気に入ってしまいました!

よく見ると、船橋上のマストが、前に倒されています。背後にもチラと見える、晴海大橋をくぐるために、倒したのでしょうね。はて、この船よりはるかに背の高い、第一たかお丸は大丈夫だったのでしょうか。もしかしたら、干潮時しか通れないのかしら…。人ごとながら、心配になりました。

石川島の造船所が移転したのも、晴海大橋の建設が契機だと聞きましたし、本船にとってはやはり、やりにくい環境になってしまったようですね。ちなみに、本船が運河まで入ってくるのは、東京ではここ春海運河と、江東区の砂町運河・砂町北運河だけです。特に後者では、幅ぎりぎりの新砂水門を、盛んに汽笛を鳴らしつつ通過する、スリリングな光景を見ることができます。

(18年10月9日撮影)

【20年1月19日追記】二段目、「晴海運河」は間違いなので、「春海運河」に訂正しました。