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干潮時にすり抜けろ!…2

FI2617559_1E.jpg(『干潮時にすり抜けろ!…1』のつづき)
お気に入り?の平久水門をくぐり、江東内部河川に進入。ここから「通航ガイド」に表記された、「上空高注意区域」が始まり、図上の橋にはすべて、A.P.高さが記入されます。

この前後はすでに、「ちょっとお散歩…5」で紹介済みなので、省略させていただきます。写真の時雨橋は、A.P.+3.6m。このあたりはまだなんとか、干潮時以外でも通航が可能でした。

FI2617559_2E.jpg旧大島川(現大横川)との十字流を通過し、永代通りを渡す、汐見橋(A.P.+3.3m)へ。

こちらもすでにご紹介しましたが、以前、満潮時に通ったときは、艇のフロントグラス上端と、橋桁の下端との距離が、わずかに数十㎝!
H鋼に打ち込まれたボルトの頭さえ、「引っかかるんじゃないかなあ…」と、えらく気になったものです。

もちろん、今回は余裕がありましたが、H鋼桁の新しい橋は、概して架橋位置も低く、平らで中高に造られておらず、その上桁も厚いため、気を遣う橋が多いのです。
撮影地点のMapion地図

FI2617559_3E.jpg汐見橋をくぐると開ける、明るい雰囲気の直線水路は、旧木場のあたり。

左は富岡2丁目、かつての材木問屋街で、右は木場2丁目。江戸時代以来の、まさに木材の町でした。
昔の地図を見ると、水路とつながった無数の氵入(『いり』、小水路)や、貯木場が掘り割られており、水なくしては成り立たない、土地柄だったことを思わせます。

FI2617559_4E.jpg水面の反射がゆらゆらと映る、高速道路の桁を通して見えるのは、黄緑色のワーレントラス、鶴歩橋(A.P.+3.2m)。昭和3年に架けられた、これも古い橋です。

トラス橋は、プレートガーダーやH鋼のような桁橋より、桁が薄い上、道を支える肋材は、川と平行に並んでいるため、A.P.高の数字が少ない割には、前者よりずっと、頭上の空間に余裕があります。

まだ、都建設局に確かめたわけではないのですが…以上のことから考えて、「航行ガイド」に記されたA.P.高は、「橋の桁下から水面までの寸法」ではなく、「橋上の路面(または何らかの工事基準面)から水面までの寸法」のように思えるのですが、いかがでしょうか。

鶴歩橋の手前左からは、かつて油堀川(油堀)が分岐しており、隅田川まで貫いていました。昭和53年に埋立てられ、現在はご覧のとおり、頭上の首都高速9号線が、ほぼ同じルートを通っています。
鶴歩橋もまた、丁字流を示す「目印の橋」だったのです。
撮影地点のMapion地図

FI2617559_5E.jpg葛西橋通りの、大和橋(A.P.+3.2m)に来ました。橋の向こうは、仙台堀川(旧仙台堀)との丁字流です。

なお、このあたりは、橋に向かって浅くなっていますので、心配な方はエンジンを少しチルトアップし、デッドスローで航行されるのをお勧めします。まあ、なにしろ狭い水路ですので、下手にスピードを出そうものなら、すべて反射波として、自艇に帰ってきますが…。

(18年10月9日撮影)

(『干潮時にすり抜けろ!…3』につづく)