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出会ったフネブネ(?)…4

FI1389635_0E.jpgまだ、三浦から万里の波濤を乗り越えて(笑)、東京に川走りをしに来ていた、平成7年8月の撮影です。

輻輳する巨大船の引き波に翻弄され、疲れ果てて東京港の防波堤を通過し、晴海と有明の間の水路に入って、ホッとしたとき飛びこんできたのが、この情景でした。
石川島の船台の前は、護衛艦や他の船舶が屯して、ゴチャゴチャしていますから、このスゴイものを理解するまで一瞬時間がかかりましたが…。

フネの輪切り、しかも喫水を高々と上げて、浮かんでいるという強烈なモノは、もちろん初めて見ましたので、さすがにビックリしました。

しかも無名の船ではなく、原子力船「むつ」なのですから、感動というか、驚きもひとしおです。

ご存知のとおり「むつ」は、わが国初の核動力船として、期待を担って完成しながら、わずかな放射能漏れを針小棒大に騒ぎたてられ、その生涯のほとんどを岸壁に係留されて過ごしたという哀れな船です。

この写真を撮影した少し前、「むつ」が原子炉区画を撤去して、一般動力の船に改造される、という報道を目にした記憶があります。
このあとも、ずいぶん長い間、この状態で浮かんでいました。たしか1年くらいはこのままだったと思います。

船内の区画を輪切りにして見る、などということは、博物館の模型以外あり得ませんから、興味深くはあったのですが、この船のいままでを思うと、まるで意地悪でさらし者にされているようで、かわいそうで仕方がありませんでした。

現在は調査船「みらい」として活躍中です。
2度目の人生こそ、幸せに過ごしてほしいと願っています。

「みらい」についてはこちら→㈱グローバルオーシャンディベロップメント