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京浜運河を散策する…1

FI2535764_0E.jpg(『海老取川から多摩川へ…3』のつづき)
多摩運河に入ると、さっそく一直線の舷側ラインがスマートな、荷役中の鋼材運搬船に出会いました。
本船を眺めたことで、先ほどまでの緊張もほぐれつつ、やや速度を上げて十字路に出ると、今度は川崎海上保安署の監視取締艇「ふえにつくす」(『ふぇにっくす』なんでしょうね、本来なら。独特の表記ですな!)に臨検?され、ますます目尻が下がってしまう私。
…え、えーと、私おかしいですか?

いえ、別に喜色満面で応対したわけではありませんので、ご安心下さい。神妙に臨検されました。
「すいませーん、船検証見せてくださーい」と、若い保安官に玉網を出されて、船検証と免許をあらためられ、そのあと、住所氏名を口頭で聞かれるなどの臨検フルコース(笑)を、数年ぶりに体験しました。

船検証を返されたとき、映画「海猿」の写真が入った、救命胴衣着用促進のチラシと、「鶴見・川崎航路及び京浜運河の航行に注意」というリーフレットをもらい、タダでいただきものまでして…と、かえって恐縮してしまう始末(笑)。お勤めご苦労さまです!
とにかく風が強いので、接舷はせず、受け渡しのときだけ近づいて、あとは操船で船位を保ちつつ、待機しました。

このクラスの艇は、40ノットは出るので、悪いことをしてもまず、逃げられませんね…(笑)。

FI2535764_1E.jpgフネ好きとしては、嬉しいハプニングを味わったあと、十字路を直進して、荷役中のフネブネを眺めつつ、千鳥運河に進入。
工業地帯ですから、当たり前ではありますが、風向きによっては、異臭が漂ってきます。

派手な模様に塗装されたタンクを横目で見つつ、臨港鉄道のガーダー橋と、国道132号線の千鳥橋をくぐり、さらに前進。水深は十分あるようでしたが、水路幅、高さともに狭く、曳船やバージが通るのは、難しそうでした。
撮影地点のMapion地図

FI2535764_2E.jpgちょっと画像が荒くなってしまいましたが、ご容赦下さい。
千鳥橋をくぐると、左手にいくつか船だまりがありました。まず見えるのは、臨港消防署・千鳥町出張所の前にもやう、川崎市の消防艇たち。

この並びには、川崎市港湾局・市営埠頭受電所、川崎清港会もあり、川崎における港湾の中心地といった感があります。
下の写真は、民間の警戒船として第二の人生を送っている、もと海上保安庁の旧型巡視艇です。確か、昭和40年代に就役、現在は退役している、しきなみ型巡視艇だったと思いますが、いかがでしょうか。

払い下げ巡視艇は、マリーナのレスキューボートとして活躍しているのを、過去に2、3見たことがあり、思わぬところでオッ、と色めき立つこともありました。

FI2535764_3E.jpg左折して塩浜運河に入り、京浜運河に出て、右折したところです。写真左手遠方に、湾岸線の鶴見つばさ橋が、霞んで見えています。
京浜運河は、わが国でも数少ない本船運河で、構想は明治時代からあったそうですが、この雄大さには、いつ来ても圧倒される思いがします。

強風の上、盛んに行き合う本船のウェーキで、硬い衝撃が間断なく襲いますが、これでも外海よりは、はるかにマシな海況です。

水路の広大さに誘われて、ぐんとスロットルを倒し、ひとまず、扇島の西端近くまで、直行することにしました。

FI2535764_4E.jpg東芝・京浜事業所の前まで来ました。駅を出ても、東芝の敷地以外に、行くところがないことで有名な、JR海芝浦駅が見えます。
過去に京浜運河を通ったときは、脇目もふらず沖を通り過ぎてしまっていたので、せっかくだからと、今回は停車中の電車を撮ってみました。

このあたりは、鶴見つばさ橋のかかる水路から、外海の風波が入ってくる場所でもあるため、たかが停まっている電車の写真、と思っていたら大間違い。こちらが波にもまれてガブるため、この一枚を撮るのに、えらく時間を食ってしまいました…。

帰路は、枝運河にも入ったりして、寄り道を楽しみながらゆくことにしました。
撮影地点のMapion地図

(18年5月1日撮影)

(『京浜運河を散策する…2』につづく)

【追記】地図リンク追加しました。