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羽田の干潟水路

FI2527390_0E.jpg(『平日の東京港は』のつづき)
東京港口を横切る形で、防波堤を出ると、さらに波が高くなり、スロットルを絞っても間断なくスプレーが頭上に降りそそぐほどで、すっかりびしょ濡れになってしまいました。オープントップのツライところ…イヤ、ここは醍醐味とヤセ我慢するべきでしょうか?
難航わずか15分ほどでしたが、ほうほうの体で城南島南方の水路に入り、建材埠頭に並ぶ砂利運搬船を横目に見つつ、一息ついたところです。
撮影地点のMapion地図

ここから京浜運河に入り、左折して海老取川に向かうことにしました。
3回目にして、ようやく行き先を明かすのも何ですが…近いうちにゲストをお乗せして、京浜運河の鶴見方面まで行く用事ができたので、しばらく走っていなかった、こちら方面の水路の様子を見るのと、私の慣熟訓練も兼ねての水路行なのです。

特に、これからご紹介する、羽田北方の干潟水路や、海老取川から多摩川にかけての水路は、浅瀬を縫うような澪筋で、過去に幾度も利用しているものの、かなり緊張する航路であることには違いないので、念のため、一往復してみることにしました。

FI2527390_1E.jpg京浜運河(同名の運河は神奈川県にもありますから、『京浜運河・東京側』とでもすべきでしょうか)の終端部にある、京和橋です。

この橋を抜けると、昭和島と京浜島、羽田空港と3つの埋立地に挟まれた、四角い内水面が現れます。

地図を見た限りでは、京浜島と昭和島の間から左斜め下、海老取川の入り口に向けて、直行すればよさそうなものですが、実はそうも行きません。昭和島に寄り添うような形で、ぐっと遠回りをしなければ航行できないのです。
撮影地点のMapion地図

FI2527390_2E.jpgこの水路については、言葉で説明するより、衛星写真をご覧いただいた方が、解りやすいでしょう。
Googleマップ・サテライトをご覧下さい。四角い水面の、南方と西方の周縁部をのぞいたほとんどが、浅瀬で占められているのがお解りいただけると思います。

浅瀬の端部には棹が、曲がり角の部分にはオレンジ色の丸いブイが設けられてはいるものの、干潟が水没する満潮時は、広い水面に気を取られて、発見しにくい場合もあります。干潟がハッキリと視認できる、干潮時に通った方が、むしろ安全かと思います。
(満潮時に、まっすぐ干潟に突っ込もうとする艇を、追いかけて止めたことも過去にあるくらいです!)

写真は帰路、14時ごろ撮影したもので、上が海老取川入り口付近から昭和島方向を撮ったもの、下が同所から、モノレールの線路に沿った西方航路です。干潮時の干潟の様子が、お解りいただけるでしょう。
干潟には、たくさんの鳥たちが翼を休めていました。きっと貝やカニなどの、餌が豊富な場所なのでしょうね。

なお、以前「川の本…2」で紹介しましたが、「月刊ボーティフィールド・04年11月号」にも、この水路の詳細が掲載されています。

FI2527390_3E.jpg岸に沿ってゆるゆる進むと、首都高1号羽田線の旋回橋・羽田可動橋が見えてきました。ここから海老取川を通って、多摩川に出られます。

この羽田可動橋、珍しいので以前から気になっていたのですが、これに触れた本には出会ったことがないので、いい機会だからと検索してみました。
残念ながら、首都高速のオフィシャルサイトには記事がなく、「道の遺跡:羽田可動橋 」(路地裏旅行社)なる、愛好家のサイトが採り上げていました。

それによると、この橋、「首都高速羽田線のトンネル改良工事が行われた際に迂回路として作られ、現在は使われていない」のだそうで、いわば遺跡なのだとか。小ぎれいなので、とても廃墟には見えないのですが…。今のところ、裏が取れていないので、詳細をご存知の方がおられたら、ぜひご教示いただきたいものです。

(18年5月1日撮影)

(『海老取川から多摩川へ…1』につづく)

【19年12月10日追記】3段目の本文1箇所訂正しました。
【20年1月14日追記】この「干潟水路」は、京浜運河と海老取運河を結ぶ線を境に、西半分が平和島運河、東半分が京浜南運河…だそうです。