FC2ブログ

タダということ

FI2301061_0E.jpgみみっちいタイトルで恐縮です(笑)。

最近、フネとはあまり縁のない方に、閘門通過のお話をしたところ…
「そんな大きいところを通るのに、いくら取られるの?」
「料金はかかりません。タダです」
「タダ!」
絶句してしまいました。
さもありなん。私ですら、あんな立派で、面白いことこの上ない閘門を、タダで通させてもらっているのは、申しわけない感じがしているくらいですから…。

いや、正確には、まったくの無料と言うわけではないですね。国費でまかなわれているわけですから。ただ、利用する当事者からは、料金を取らないということです。

これは、現在稼動している閘門が、主に治水や防災を目的として、国が建設した設備の一部ということにも、関係しているのでしょう。つまり、経済活動のために供されたものではない、ということです。
純粋に水運のために造られ、民間によって運営された、かつての見沼通船堀や利根運河では、積荷に応じた通行料を徴収していました。

昔から、「タダより高いものはない」と、代価を求められないモノには、何か理由があると、戒められてきました。
閘門が無料である理由を、個人的に勘ぐっても、詮無いことではありますが、あえて言えば、公的設備であるという以前に、今や通船設備は、代価を請求しても仕方がない程度の、利用頻度ということなのかもしれませんね…。

ともあれ、私は閘門が大好きです。その閘門を無料で通過できるのですから、自然にありがたいという気持ちになって、そこに関わる人々のことを考えたりもします。そういう意味では、「タダ」も、捨てたものではないかもしれません。
(これで、荒川・扇橋の2閘門が、日曜も動いてくれれば言うことなし、なのですが…)

(荒川閘門、旧中川側門扉、17年10月3日撮影)