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憧れの利根運河…3

FI2190972_0E.jpg(『憧れの利根運河…2』のつづき)
最後は、利根川口周辺を訪ねることにしました。できれば、運河沿いに行きたかったのですが、堤防上は自転車道のみ、運河に平行する一般道はほとんどなく、北方に大迂回せざるを得ませんでした。

運河水門と管理橋を、江戸川方より見たところです。
写真右側に、水堰橋近くから砂利道が延びていて、水門近くにある小公園脇に、クルマを停めることができました。
幸い空も晴れてきて、陽光に輝く青い扉体を堪能することができました。風は相変わらず強く、扉体がゴォン、ゴォンと、鐘のように鳴っていたのが印象的でした。
「新版 利根運河」によると、扉体の幅は26m、高さ10.8mとのことです。

FI2190972_1E.jpg水門の管理橋から、江戸川方、水堰橋を撮影。
このあたり、水はほとんど流れておらず、砂洲にも草が茂って、水路というよりは「澱み」といった感じがあります。

水堰橋の名は、その名の通り、運河の完成時から、ここに水堰(水門)があったことにちなんだものです。旧水堰は、前述した昭和16年の水害で壊れてしまいました。水堰橋も、旧橋が高度成長期に、トラックの通過に堪えられなくなったため、運河を横断する形で土手を作り、橋の代わりとしていた時代もあったそうです。
利根運河は、一時期完全に分断されていたのですね。
撮影地点のYahoo地図

FI2190972_2E.jpg管理橋を渡った、水門南側には、「野田導水路操作所」と表札に書かれた建物があります。こちらから水門を操作したり、各所のカメラで監視をしたりするのでしょう。
もっとも、最近ではほとんどが遠隔操作となり、操作所は無人のことも多いようですが…。
ちなみに野田導水路とは、利根運河が、導水路に改造されて以降の正式名称で、現在は旧名に復しています。

水門の利根川側には、江戸川口と同じ、境界表示板がありました。(なぜか、運河と直角に立っていましたが…)水門から東は、広大な利根川の河川敷です。

FI2190972_3E.jpg水門横に立つと、利根川の河川敷が一望できました。
大陸さながらの雄大な風景で、青空の下、枯野の中央を運河の水が貫くさまは、一枚の絵を見るようでした。はるか彼方、常磐自動車道利根川橋、つくばエクスプレス利根川橋梁も見えます。
河川敷ですので、運河の両岸にそそり立つ堤防はなくなり、水面の周囲が開けて、明治時代の、運河開削時を思わせるような風景です。

私が運河とともに、憧れて止まなかった、利根川本流まではもう一息です。

FI2190972_4E.jpg河川敷の運河沿いには、未舗装ながら立派な道がありましたが、車輌進入禁止とのことですので、ほてほてと歩いて利根川に向かいます。
幸い、日当たりも良く、また、ススキの茂みが風から守ってくれたので、堤防の上を歩くほど、つらくはありませんでした。

水門から、1kmほど歩いたでしょうか、錆の目立つ鋼桁橋がありました。一見廃橋のようにも見え、銘も見当たりませんでしたが、帰宅してから、「新版 利根運河」の折り込み地図を見たら、水路橋という名前がついていました。
江戸川方から見て、利根運河の最終橋になります。

(18年1月3日撮影)

(『憧れの利根運河…4』につづく)

【追記】三段目、野田導水路が正式名称とのくだり、「一級河川 利根運河」が、現在の正式名称とのこと。お詫びして訂正いたします。(もうボロボロ…)