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通り初め…1

FI1920925_0E.jpgかねてより、さんざん騒いで(笑)おりましたので、すでにご承知とは思いますが、10月3日の荒川閘門(荒川ロックゲート)一般供用開始日は、めでたく休暇を(全休ではありませんが)取ることができ、前日2日には、整備中の愛艇も無事出渠?できましたので、勇躍閘門へと向かいました。

今回は、私のPCの師匠でもある、友人のBさんに同乗してもらいました。Bさんはボートは初めてですが、ボーイスカウトを経験しているだけあって、ロープワークなども心得たもの。頼もしい同乗者です。

FI1920925_1E.jpg曇り空ですが、風もなく穏やかな荒川を走って、8時10分に閘門前に到着。期待した「お仲間」の船影は見えませんでした。
…そりゃあ月初の月曜の、しかも朝から、こんな酔狂なマネをする人はまずいないよナ! と二人で大笑い。おりしも、土手の上にはたくさんの自転車が走り、いつもと変わらぬ、忙しい一日が始まろうとしているのです。

管理棟には灯りがつき、人影が見えます。しばらくすると、作業着姿の職員の方が、閘門の周囲を点検して回るのが目に入りました。艇を近づけて、「入り口にもやってもいいですか?」と声をかけると、「どうぞ」との答え。中川側からの行き合い船は、いないのでしょうか?

FI1920925_2E.jpg接岸して、手すりにもやってから、近づいてきて色々と説明をしてくださる職員の方に、「中川のほうから出てくるフネは…」と訊くと、「出てくるフネはないよ」…どうやら一番乗りのようです!

数年前から、楽しみにしていた荒川閘門通過を、前夜から並んだわけでもないのに、一番乗りで体験できるなんて、幸せなことです。
職員の方々も、こんな変わり者は初めて見るのでしょう、可笑しそうに笑っています。

しかし、建設時から幾度となく、目前を通過したり訪れたりし、もはや馴染みの風景といってもいい、この閘門を自艇で通過するのは、これが初めてだなんて、なんだかとても不思議な気がしました。

FI1920925_3E.jpg職員の方が引っ込むと、電光掲示板に電源が入り、「一時待機」の文字が現れました。同時にスピーカーからも、注水が完了して扉が開き、信号が青になるまで繋留して待つように、との放送が。
突然のアナウンスに、土手上を行く人が何人か足を止め、何事かと我々を見つめています。木っ端ブネ一艘のために、巨大な施設が動こうとしているのですから当然ですが…これで無料とは、いつもながら閘門通過は、何か申し訳ないような気がしてしまいます。

やがて、電光掲示板の表示が「水位調整中」に変わりました。
いよいよ注水が始まったのです。

FI1920925_4E.jpgBさんが「オイッ、あれ、あれ!」と、興奮しながら指さす方を見ると、バイパス管の注水口である格子に向かって、水がかなりの勢いで吸いこまれていくのが解りました。艇の周囲の水もさざ波を立てて、みるみる流れの速度を増してゆきます。

艇をもやうロープが、ギリギリと音を立ててきしみ、水流の力を実感させます。今まで、江戸川や扇橋の閘門通過ですと、待機は、門扉から離れた場所でしていたので、操船で修正できる程度の水流しか、感じたことはありませんでした。

これは私にとっても初めての経験で、ボート初体験のBさんと一緒になって「こりゃ凄いね!」としきりに興奮したのでした。
(『通り初め…2』につづく)