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新横利根閘門…4

(『新横利根閘門…3』のつづき)
FI2618312_1E.jpg水カーテン越しに、出てゆく艇を見てみたくなり、急いでゲートの後ろへ。

したたり落ちるしずくとともに、水面に作る波紋が逆光にキラキラ光って、とてもキレイです。カメラの腕がアレなので、うまく写真でお伝えできないのが、もどかしいくらい。



FI2618312_2E.jpg通航シーンを、別アングルから。

こうして見ると、橋の取り付け道路の高さが、ちょうど閘室と下流側ゲートを見下ろせる位置にあり、閘門の観賞には、絶好のポイントとなっていることがわかります。暖かな季節なら、お弁当持参で、土手の上に腰を下ろし、日がな一日眺めていたくなりますね。




FI2618312_3E.jpg同じようなことを、何度もくり返して恐縮ですが、やはり閘門は、通船あってこそですねえ…。

普通の水門は、一旦火急のときにしか動きませんから、「動」の魅力を味わえるのは、水の階段たる、閘門ならではの贅、といってもよいでしょう。




FI2618312_4E.jpg同じく道路側から、排水機場の建物も。
壁面から突き出た、太い3本のパイプが、いかにも頼もしげです。

正面の看板には、「水機構新横利根機場」とありました。




FI2618312_5E.jpgおまけ。閘門の近く、常陸利根川の河原で見た、黒い水鳥の群れ…。人見知りな性格(笑)なのか、ちょっと近づいただけで、いっさんに逃げ出し、数秒後には全員が水に浮いていました。プリッとしたお尻が可愛らしく、足が長いせいか、逃げ足が異常に速い鳥です。

以前、大船津(過去の記事『松の内の潮来』参照)にもいましたし、鴨にまじって、マリーナでもよく見かけるのですが、こんなにたくさんの群れを見たのは、初めてです。ええと、種類は何て言ったかなあ…。がーちゃんさん、ご存知でしたら、ぜひご教示ください!

(21年1月3日撮影)

【21年2月1日追記】コメント欄でがーちゃんさん(ブログ『がーちゃんフォトアルバム』)がご教示くださったところによると、この鳥はクイナの仲間で、オオバンというそうです。

(『冬の扇島閘門…1』につづく)
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新横利根閘門…3

(『新横利根閘門…2』のつづき)
FI2618311_1E.jpg閘門の周りを心ゆくまでウロつき、満足して、そろそろ引き上げようか…と後ろを見せたそのとき、にわかに警報音が鳴り響き、上流側の扉体が降り始めました。船が通航しようとしているのです!

泡を喰って、橋の上に駆け戻ると、すでに扉体は7分目まで閉じており、対岸の牛堀の街並みが、すっかり見渡せるまでになっていました。

FI2618311_2E.jpg閘室には、一艘のボートが入っており、すでに着岸して待機中。

いや、もうちょっとで、通航シーンを見逃すところでした。閘門に入ってきてくれた、ボートの皆さんに感謝しつつ、じっくり楽しませていただきましょう。





FI2618311_3E.jpg橋の上から、急いで下流側ゲートに降りてみると、すでに排水が始まっており、水面にモクリ、モクリと、湧き出す水の波紋が広がっているのが見えました。

水位差が少ないので、江東の2閘門のような激しい排水ではありませんが、この後のシーンを思うと、わくわくするひとときではあります。

FI2618311_4E.jpg盛大にしずくをしたたらせて、青空をバックに水のカーテンを作りつつ、扉体がいっぱいに上がりました。

何度かお話ししたように、通航する艇からすれば、困りものの水カーテンですが、こうしてはたから見ている分には、何とも躍動的で、絵になるシーンではあります。通るならマイタゲート、眺めるならローラーゲート、といったところでしょうか。



FI2618311_5E.jpg扉体からの「雨」が、小降りになるのを待ちかねたように、ボートが閘室を出てゆきます。

いや~、ご馳走さまでした!



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…4』につづく)

新横利根閘門…2

(『新横利根閘門…1』のつづき)
FI2618310_1E.jpg東岸にある、排水機場の建物。閘門と一緒に、穏やかな冬の陽射しを浴びて水面に姿を映しています。

横利根川にそそぐ、一帯の小水路群の排水を引き受けている機場だけに、規模は十六島でも随一で、建屋もなかなか立派ですね。



FI2618310_2E.jpgふたたび土手を登り、閘室と下流側ゲート越しに、横利根川を股のぞき。低い岸に抱かれた川面が、ひたすら地平線まで続く、水郷ならではの川景色…。何度眺めても、飽きが来ません。

かつてはここを、水郷汽船の誇る「さつき丸」などの大型客船が、観光客を満載して、佐原や津宮へかよっていた時代もあったのですね。(水郷汽船については、HAL東関東アクアラインの『霞ヶ浦の昔の画像集とかつての就航船の画像集』に詳しく掲載されています。ぜひご覧ください)

FI2618310_3E.jpg橋の上から、上流側扉体の構造を眺めて。

頻繁に開閉されるせいでしょう、水に浸かる部分は、色が変わっています。まだ水が滴っているところを見ると、少し前に船の通航があったようですね。通航シーン、見たかったなあ…。





FI2618310_4E.jpgメーカーズプレート。径間15m、閘室長40m。艀クラスの大型船も通航できそうですね。水郷の閘門群の例に漏れず、ここもセルフ操作式です。

改築後の行徳可動堰に、閘門が新設されるとしたら、このくらいの規模がいいなあ…と、手前勝手な妄想がモヤモヤと。




FI2618310_5E.jpgふたたび上流側ゲートを、堤防道の東側から。法面にぽつりと立つ木と、閘門の取り合わせが撮ってみたくなったのです。

周りの土地が低いだけに、この程度の高さでも眺望はなかなかよろしく、遠くの山並みまで見渡すことができ、抜けるような青空も手伝って、爽快この上なし…。
まさに閘門日和と言ったところです。


(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…3』につづく)

新横利根閘門…1

(『新利根川河口水門…4』のつづき)
FI2618309_1E.jpgいまひとつ閘門を楽しんでゆこうと、おなじみ十六島の北西端に到着。いや、正確には、この閘門のある、横利根川を渡った向こうが十六島です。

こちらも各所で紹介されているので、ご存知とは思いますが、横利根川の流頭部、常陸利根川との境目にある、新横利根閘門。堤防道が、閘門を渡る区間だけ、ぐっと高度を上げているのが印象的でした。
撮影地点のMapion地図

FI2618309_2E.jpg前回に引き続いて、またも「新」付きですが、これは下流の利根川との合流点に、横利根閘門(過去の記事『魅惑の水郷…6』参照)がすでにあるため、区別するために冠されたのでしょう。

写真は上流側ゲートを、常陸利根川の水辺から見たところ。高さにくらべて幅があるので、恰幅のよい、安定感のある雰囲気です。




FI2618309_3E.jpg同じゲートを反対側、閘室の横から。閘室に張り出すようにして、枝を広げている一本の木がいい感じですね。

ここだけ切り取って見ると、堤防がかなり高く感じますが、一枚目の写真でもおわかりのように、橋の桁下高をかせぐため、取付け道路が盛り上がっているに過ぎません。このあたりの堤防は概して低く、水辺との距離が近い、水郷ならではの川景色が楽しめます。

FI2618309_4E.jpg水位差があるので当然ですが、下流側のゲートは、扉体を下ろしていました。

ここもやはり、釣り人さんたちがちらほら。お邪魔をしないように、息をひそめながら、閘門の周りを行ったり来たり…。それでも興奮は抑えられず、足早に動き回っては、カメラをパシャパシャやる闖入者一名。さぞお腹立ちだったことでしょう。ごめんなさい。

FI2618309_5E.jpg残念ながら、街灯の影が真ん中に入ってしまいましたが、下流側ゲートにあった、新横利根閘門の銘板です。

真鍮製でしょうか、風化しかけた凹部の黒い塗料に、茶色く酸化した地金の肌がよく似合っています。昭和49年3月完成、とありました。



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…2』につづく)

新利根川河口水門…4

(『新利根川河口水門…3』のつづき)
FI2618308_1E.jpg水門の周辺にあった、付属施設などをいくつか。

南岸上流側には、ホイスト付きの艇庫がありました。平久川(『理想の水路生活?』参照)で見たものと似たタイプですね。

ここは、水門に隣接して新利根川河口機場があり、同じ敷地内には、水資源機構の立派な建物も見られるなど、この地域の治水をつかさどる拠点と言ってもよさそうな場所だけに、視察用の艇といったところでしょうか。

FI2618308_2E.jpgやはり水門南側にある、新利根川河口機場の樋門。
天端前面に、赤い回転灯がついているのが印象的です。排水機場が運転されるときは、これが点灯するのでしょう。パトランプを光らせながら、すごい勢いで水を吐き出す樋門の姿…ぜひ一度見てみたいものです。

吐口は穴場なのか、親子連れが楽しそうに釣り糸を垂れていました。

FI2618308_3E.jpg樋門の前には、ポンツン桟橋式の船着場が設けられていました。桟橋だけでなく、街灯と…おや、デリックまである。

この手の船着場に、荷揚げ設備があるのは珍しいですね。デリック好きということもあり、近づいてみると…。



FI2618308_4E.jpgクランクを差し込んで手で回す、ラチェット機構がついただけの、簡単なものでした。ブームも回転はしないつくりで、基部の構造からいっても、ごく軽い荷役に使われるもののようです。

過去の記事「大船津水門めぐり…3」で紹介した「My水門」ではありませんが、庭があったらそれこそ、買って置いておきたくなるようなデリックですね。

FI2618308_5E.jpg河口機場の敷地をのぞいてみると、何やら赤錆びた、巨大な部品がいくつか置かれているのが気になりました。

形からして、タービンか何かの一部のような感じ…。機場のポンプに使われていた部品かな?
撮影地点のMapion地図



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…1』につづく)