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9月5日のフネブネ…2

(『9月5日のフネブネ…1』のつづき)
FI2618202_1E.jpg京浜運河の入口まで来ると、集油船「えど」(過去の記事『フネづくし』参照)が、微速航行しているのを発見。

岸壁にもやっている姿は見慣れているものの、やはり動いているのを目にするのは嬉しくて、フラフラと吸い寄せられ、航跡をしばらく追ってしまいました。…これではストーカー艇です(笑)。

FI2618202_2E.jpg「えど」は間もなく船足を落とし、僚船のたむろする船溜に近づいて、接岸準備に入りました。

航跡をそれて、小型ながらバランスの取れたサイドビューを一枚。
撮影地点のMapion地図

FI2618202_3E.jpg京浜運河の大井埠頭裏手では、数隻のクレーン付き台船が碇泊して、護岸工事中の模様。接舷したバージから砂をすくっては、鋼矢板の内側に盛っているようです。

近くに張られていた横断幕を見ると、「中央環状品川線事業に伴う京浜運河の護岸補強工事を行っています」とありました。
撮影地点のMapion地図

FI2618202_4E.jpg帰路、これも京浜運河の南端付近で、快走する独航艀に出会いました。配管から見ると、水船か廃油回収船でしょうか。

下腹に響くような爆音を味わいたくて、右舷後方にピタリと艇をつけ、しばらく併走…また悪いクセが出てしまいました。もちろん、充分に距離はとっているつもりですが、得体の知れない艇がつけてくるなんて、船長はさぞ気味の悪かったことでしょう。失礼しました。

FI2618202_5E.jpgあまり迷惑をかけるのは忍びないので、スロットルを開けて、ちょい右に転舵、引き波を直角に乗り越えてから、一気に追い越させてもらいました。

一見、ゆっくり走っているようなこの種の船も、木っ端ブネから見れば、巡航速度はかなりのもの、余裕をもって追い越すには、全速に近いスピードを出さざるを得ません。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…3』につづく)
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9月5日のフネブネ…1

(『多摩川の帰路に』のつづき)
FI2618201_1E.jpg多摩川への行き帰り、9月5日の道々に出会ったフネブネを、まとめてご紹介します。土日以外の、平日の航行だっただけに、お仕事ブネたちが活き活きと働く姿を、久しぶりに堪能することができました。

東雲運河の末端部、五叉流(イヤ、平久運河を入れると、正確には六叉流ですね…)にさしかかると、東雲北運河から、曳船が一隻のバージを曳いて出現。おお、さっそく期待を裏切らない展開。

FI2618201_2E.jpg曳船はぐるりと、180度に近い回頭をして、砂町運河に入ってきました。護岸に貼りつくようにして曳船を避けつつ、艇を止めて、しばし快いディーゼル音を楽しみます。

キャブ側面に書かれた船名は、第八平安丸。低いシルエットの、マストを折りたたんだ姿は、典型的な艀船用曳船ですが、停泊しているところではなく、働く姿を目にすると、興奮の度合いも格段に違います。

FI2618201_3E.jpg後に続くバージの、荷を下ろした後の黒々とした高い乾舷、鈍角の船首に沸き立つ、派手な波音にも、もう大興奮。

東雲北運河の入口には、鋼材の揚搭施設がありますから、おそらく、そこで積荷を下ろした帰りなのでしょう。



FI2618201_4E.jpg重々しい爆音とともに、白いウェーキを残して、砂町運河、七枝橋の下へと消えてゆく曳船たち。

いや~、ごちそうさまでした(笑)。
撮影地点のMapion地図


FI2618201_5E.jpg再開発著しい春海運河に残された、今や数少ない本船の接岸する施設、小野田レミコンの岸壁にも吸い寄せられてみました。

今日はいつもより、心なしか大型の本船がもやっている…。しかも、船倉のハッチを大きく開けて荷役中。ここでも、平日ならではの光景に嬉しくなり、2回、3回とシャッターを切りました。
撮影地点のMapion地図


(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…2』につづく)

多摩川の帰路に

(『多摩川こわい…10』のつづき)
FI2618200_1E.jpg以下、多摩川を下りつつ拾ったスナップをいくつか。

河港水門の近くは、工場や物流部門など、味の素の諸施設が集中する一大工業地帯。川面からの眺めもなかなか壮観で、緑地の向こうにそびえる煙突やプラント群が、折からの西日を浴びて、輝いていました。

FI2618200_2E.jpg例の河中鉄塔を見上げてみると、中ほどの梁にぽつり、ぽつりと、4羽の鵜が留まっているのを発見。

縄張り意識なのか、本人(鳥?)たちにとって居心地の良い場所だからかはわかりませんが、まるで物差しで計ったように、対称的な位置に留まっているのが、妙におかしかったです。

FI2618200_3E.jpgそうそう、ひとつ水門を紹介するのを忘れていました。

この、新日本製鐵水門(おお、「製鐵」が一発変換で出た!)、つい最近まで、ちゃんと扉体や巻上機器もついた、何の変哲もないローラーゲートだったのですが…。いつの間にやら、旧江戸川の当代島水門(過去の記事『旧江戸川下流部…2』参照)さながらに、身ぐるみはぎ取られた「ヌード水門」となってしまっていました。
う~ん、近々、撤去されるのでしょうか…。

ちなみに、現役時代の姿は、佐藤淳一氏の「Floodgates」にはもちろん収録(No.465)されているほか、「多摩川の水門を巡る話(新日本製鐵水門)」(ダースマラーの快談話)では、銘板の紹介もされるなど、かなり詳細なレポートが掲載されています。

FI2618200_4E.jpg海老取川澪筋に到着すると、入口に警戒船(写真右の船)が出張っており、澪筋の竿にもやった作業船(左の船)が、観測機器を満載して、何やら調査中…。

そちらにすっかり気をとられていたら、澪筋を出てくる漁船(中央の船)が突如出現、ヒヤリとさせられました。やはり狭水路では、気を抜いてはいけません。

しかし、この澪筋から眺める多摩川河口の風景、何度見ても風情があって、いいものですね。特に、午後も遅い西日の射した時間帯が、もっとも魅力的に見えるように思えます。

FI2618200_5E.jpg海老取川と多摩川の合流点、五十間鼻の先端から伸びる沈床、通称「カメノコ」の上には、水上に張り出す形で、無縁供養堂が建てられています。

羽田猟師町では、昔から五十間鼻に漂着した水難者を、ことのほか大切に扱うしきたりがあったとのこと。彼らの霊をなぐさめる場所も、ここでなければならなかったのでしょう。ここを通るたびに、水辺に生きる人々の敬虔さがうかがえて、自然と頭を垂れるような気持ちにさせられるのです。
撮影地点のMapion地図

(20年9月5日撮影)

(『9月5日のフネブネ…1』につづく)

タイトル画像集…27

FI2618199_1E.jpg東京都大田区、海老取運河、羽田可動橋。20年9月5日撮影。
20年9月28日~10月5日掲示。






FI2618199_2E.jpg東京都江東区、春海運河、豊洲貯木場跡。20年9月5日撮影。
20年10月5日~10月11日掲示。





FI2618199_3E.jpg東京都大田区、京浜運河、大和大橋付近。20年9月5日撮影。
20年10月11日~10月17日掲示。





FI2618199_4E.jpg東京都大田区、多摩川、羽田水門。20年9月5日撮影。
20年10月17日~10月24日掲示。







FI2618199_5E.jpg東京都江戸川区、新中川、今井水門。20年10月12日撮影。
20年10月24日~11月1日掲示。





多摩川こわい…10

(『多摩川こわい…9』のつづき)
FI2618198_1E.jpg何しろ、西岸ギリギリに寄せて遡航しているだけに、岸辺の荒れ具合が、いやでもクローズアップされて目に入ってきます。増水時に流れに巻き込まれた倒木などが、水中に潜んでいそうな、不安を掻き立てられる光景です。

枯れ草や土砂で盛り上がった向こう、河川敷のゴルフ場では、のどかにゴルフを楽しむ人々の姿が…。高水敷までは、水が上がってこなかったのでしょうか。

FI2618198_2E.jpgう~ん、ここは特にスゴイ…。高水敷からどけられたのでしょうか、木の枝や土砂がてんこ盛り、岸が大きく削られているところも見えます。

流速はますます速く、回転数を落としていることもあって、対地速度は歩くよりも遅い状態。底質のせいでしょうか、魚探の感の振れ幅が大きくなり、あまりあてにならなくなってきました。ボートフックの測深を続けながら、亀の歩みのごとく、じりじりと前進。

FI2618198_3E.jpg超微速なので仕方がないとはいえ、だいぶ前から見えている次の橋、東海道新幹線のトラス橋が、なかなか近づいてきません。

ここで、ボートフック測深係から、底質はゴロタ石、どんどん浅くなる、との報告が。流速があるだけに、泥が堆積しておらず、石が露出してしまっているのでしょうか。エンジンをさらにチルトアップして、浅くなる水深に備えます。調布堰はかなわずとも、せめて、新幹線のトラスまでは到達したいもの…。

FI2618198_4E.jpg新幹線のトラスを間近に望む、写真のところまで来て、ついにゴン、ゴン、ゴンという硬い音の衝撃が! 船外機のスケグが、河底のゴロタ石に触れたようですね。

音の周期からして、プロペラはやられていないようなので、艇を流れに均衡させながら、落ち着いてボートフックで周囲を測深。全体的に浅かったので、安全な澪筋は、どうやらここまでと判断し、涙をのんで、調布堰から約1kmの地点で撤収と相成りました。
調布堰には、小舟を通す閘門があるんですよね。艇から見てみたかったなあ…。
撮影地点のMapion地図

FI2618198_5E.jpg艇を下流に向けると、遡航時とは打って変わり、流速が加わってその速いこと速いこと! 優に1kt以上は加速されて、さっきの杭などにぶつかりはしないか、また別の意味でこわい(笑)。

荒れ果てた水辺を横目に見つつ、すべるように下るスリルを楽しみながら、多摩川可航部のこわさ(?)を、改めて噛みしめたものでした。


(20年9月5日撮影)

【20年10月13日追記】がーちゃんさん(ブログ『がーちゃんフォトアルバム』)が、「調布取水堰閘門」で、閘門の写真をアップしてくださいました。ありがとうございました!

(『多摩川の帰路に』につづく)