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アーバンランチで東京港をゆく…5

(『アーバンランチで東京港をゆく…4』のつづき)
FI2617916_1E.jpg高浜水門をくぐったところで、後部の露天デッキに出てみました。寒気が肌を刺すのはツライのですが、この眺望の良さは、やはり何物にも代えがたいものがあります。

何しろ、連日運行する定期航路の中では、東京でも数少ない、水門通過コースでもあります。水門ファンの方には、見逃せない航路といえるでしょう。


FI2617916_2E.jpg京浜運河の北端部に出ました。
最後部は、一段高いデッキになっており、ご覧のとおり前方もオーニング越しに見渡せ、360度の眺望が楽しめます。

もちろんこの季節は、寒風もまともに食らいますから、私のような物好きさん以外、お勧めはできませんが。

FI2617916_3E.jpg夕暮れの澄んだ空をバックにそびえる、レインボーブリッジを一枚。

舵を他人任せにして、ゆっくり写真を撮れるというだけで、すごく楽をしているような気分になってしまうあたりが、なんとも(笑)。


FI2617916_4E.jpg南方、京浜運河の入口付近、水上警察署があるあたり。こちらも、シルエットになりつつある建物群が、なかなかキレイです。

そういえば、長年親しまれた「水上警察署」という名称も、20年3月より「湾岸警察署」に統合されて、廃止になるんでしたっけ…。(参考:『東京湾岸警察署業務開始予定のお知らせ警視庁HP


FI2617916_5E.jpg水上署のことを考えていたら、タイミングよく、警備艇が左舷を通過。

暗くなってきたこともあり、ちょっとブレるかな…、と思いつつカメラをかまえたら、なんとか収まったようです。珍しく流し撮りに成功しました!
撮影地点のMapion地図


(19年12月16日撮影)

(『アーバンランチで東京港をゆく…6』につづく)

アーバンランチで東京港をゆく…4

(『アーバンランチで東京港をゆく…3』のつづき)
FI2617914_1E.jpgお客さんは我々を含めて4人、もやいを解いて出発です。
船が動き出すと、乗客係の方が回ってきて、宅配便屋さんが持っているような、携帯端末で乗船券を発行してくれました。

桟橋を離れると、軽快な外観に似合わず、ディーゼルらしい震動と、重々しい爆音が高まってきました。



FI2617914_2E.jpg爆音を響かせながら、船はみるみるうちに、ほとんどその場で180度回頭。カタマランと、2軸ペラの威力です。超信地旋回(キャタピラ車が、左右のキャタピラを逆に動かせて方向転換すること)に近い感覚でした。

カタマランのお陰で、左右のペラの間隔がぐっと広く取れるのですから、モノハルの2機がけと比べて、その運動性能には、格段の差があることが実感できました。

FI2617914_3E.jpg夕闇迫る芝浦運河を、微速前進。短い区間ですが、これまで定期航路のなかった運河を、こうして、気軽に乗れる船が走るようになったのは、やはり嬉しいものですね。

正面には、おなじみモノレールが、ビルの陰に身を沈ませながら滑ってゆきます。
(芝浦周辺の水路については、過去の記事『芝浦の運河めぐり…1』以下のシリーズ参照)
撮影地点のMapion地図

FI2617914_4E.jpg高浜運河に入ると、左折して東京港へ出ます。
正面には、これもおなじみ緑の曳船と、ゴミ運搬のバージが見えました。

何度も引用させていただいている、河川清掃計画図によると…あれ? ここには記載がありません。この左手、五色橋の海側には、都の港東清掃事務所があるようですね。

FI2617914_5E.jpg五色橋をくぐり、高浜水門が迫ってくるのを目にすると、もう辛抱たまりません! 北風が結構強いのも忘れて、キャビンを飛び出しました。

船に乗っていながら、ガラス越しに風景を見るのは、どうも息苦しくてかなわないタチなのです。寒いのは苦手ですが、せっかくの水辺の風景を、見逃したくはありません。
自分のフネで、何度も来ているところでもこの有様ですから、私はやっぱり、オープントップ艇しか乗れないのかもしれません…。
撮影地点のMapion地図

(19年12月16日撮影)

(『アーバンランチで東京港をゆく…5』につづく)

アーバンランチで東京港をゆく…3

(『アーバンランチで東京港をゆく…2』のつづき)
FI2617913_1E.jpgキャビンの中に入ってみました。
天井が低いにもかかわらず、窓を大きく取ったせいでしょう、室内は思ったより明るい雰囲気。日の陰った桟橋で待っていた身には、暖房がよく効いていたことが、何よりありがたかったです。

客席は、ぐるりに配されたやわらかなベンチシート。中央には、小さな流しや配膳台があり、ちょっとしたパーティにも対応できるようになっています。
操縦席は、背後のみに仕切りのある開放型。ちょっと、昔の都電の運転台を、思い出させるカタチでもあります。

FI2617913_2E.jpg驚かされたのが、この広くて立派なお手洗い。
一見した印象では、キャビン床面積の3分の1くらいを、占めているように感じられました。

やはり、車椅子の方に対応してとのことでしたが、貸切りのパーティ時にも、威力を発揮することでしょう。
内装は、華美な感じは全くなく、むしろ質素な印象すらあり、清掃も行き届いていて、清潔な雰囲気がありました。


FI2617913_3E.jpg素通しなのをいいことに、操縦席をもの珍しげにジロジロ。私の艇の3倍くらい計器が並んでいます(当たり前だ)。
ラット(ハンドル)の形がかっこいいなあ…。2軸艇だから、機動性もいいんだろうなあ…などと、デザインも素敵なインパネ上の機器類に釘付けです。

窓の外では、乗り組みのお二人が、出発までの僅かな時間にもかかわらず、窓を洗ったり、デッキを拭いたりと、キビキビと動き回っておられました。寒いのに大変だなあと、頭が下がる思いがしたものです。

FI2617913_4E.jpg後部の露天デッキ。こうして眺めると、ハンドレールだらけな印象がありますが、通路幅は充分確保されており、コルク風に見える床材もいい感じです。

写真左手の、ハンドレールで囲まれた部分は、自転車置き場だとか。キャビン内には、車椅子の駐車スペースも確保されていました。

FI2617913_5E.jpg右舷から前方を見たところ。この目線の低さが、従来の水上バスとの、大きな違いでしょう。
水面とさして変わらない高さから、陸(オカ、ね。念のため!)の風景を眺め、水の匂いを愛でてこそ、さまざまな発見が楽しめるのではないか…と、しゃちこばったことを書いてみました。

掃除を終わった操縦士氏と、よもやま話。「今年は台風で、マリーナに2回も避泊した」など、興味深いお話を伺ううち、早くも出発時間です。
さて、どんな走りを味わわせてくれるのでしょうか。

(19年12月16日撮影)

(『アーバンランチで東京港をゆく…4』につづく)

アーバンランチで東京港をゆく…2

(『アーバンランチで東京港をゆく…1』のつづき)
FI2617912_1E.jpg申しわけない、まだウロウロしていて、船に乗っていません。

芝浦西運河に架かる新しい橋、船路橋を見てみたくなったのです。過去の記事「芝浦の運河めぐり…9」では、橋台工事中の様子を、「芝浦の新しい橋」では、架橋成った姿をご覧に入れましたが、陸から間近に目にするのは、もちろん初めてです。
円筒形のランプケースを戴いた、タイル張りの親柱もなかなか素敵で、美しく湾曲した桁とよく調和しており、バランスの取れた良い橋だと思います。
撮影地点のMapion地図

FI2617912_2E.jpg橋詰には、船路橋の来歴を書いた説明板がありました。

以前も触れた、都電の修繕工場への道として、線路が敷かれた併用軌道の橋であったことも、きちんと説明されており、ますます、この新しい橋への印象が良くなりました。


FI2617912_3E.jpg出航時間も近づいてきたので、ウロウロを切り上げ、芝浦運河沿いの遊歩道へ。

桟橋から南方、港栄橋の方に眼をやると、高浜西運河を右折して、芝浦運河に入ってくるアーバンランチの姿が。
いよいよです、むふふ。

FI2617912_4E.jpg船が汐彩橋をくぐると、エンジンの低い響きが聞こえてきて、いやが上にも雰囲気が盛り上がります(盛り上がっているのは、私一人だけ)。

全高を抑えたスタイルにもかかわらず、下周りがカタマラン(双胴船)のせいか、非常に軽快な感じがします。
乗り心地のほうも、きっと良いに違いありません。

FI2617912_5E.jpg乗り組みの方は、着岸と同時にもやいを取り、タラップを降ろし、下船客を見送りと、一人で大忙し。どうやら操縦士氏と、二人乗務のようですね。

家族連れ、買い物客、自転車と一緒に降りてくる人もいて、結構な数のお客さんが乗っていました。
下船客が途切れるのを見計らい、「どうぞ」とうながされて、ウキウキと乗船です。
撮影地点のMapion地図

(19年12月16日撮影)

(『アーバンランチで東京港をゆく…3』につづく)

アーバンランチで東京港をゆく…1

(『川蒸気本の決定版』のつづき)
FI2617911_1E.jpg物流博物館を堪能して、おなか一杯になったあとは、以前から乗ってみたかった、アーバンランチの発着所がある、芝浦・大丸ピーコック前へ。

写真は、汐彩橋の上から、発着所の桟橋を見たところです。私の艇でここを通過したときの様子は、過去の記事「芝浦の運河めぐり…9」「芝浦の新しい橋」などでご覧に入れましたが、お他人様のフネでここを通るのは、もちろん初めて。あのスマートなアーバンランチに乗れる嬉しさから、もう顔がほころびっぱなしです…。
撮影地点のMapion地図

FI2617911_2E.jpg出港時刻は、家を出る前にサイト(アーバンランチ)を見てきたのですが、周囲に人っ気もないことから、ちょっと不安になって一応確認。
16:00便まで、あと20分ほどありますから、周囲をぶらぶら散策して、待つことにしました。

芝浦運河周辺は、高いビルが建て込んでいるので、この時刻ともなればすっかり日陰となり、運河を渡ってくる風が、身に沁みる寒さ…。
人っ気がないのも、むべなるかなであります。

FI2617911_3E.jpg汐彩橋橋詰近くに立つ、発着所の案内板。
船のマークは、なかなか可愛らしいのですが、アーバンランチとは似ても似つかない形なのが、ちょっと気になりました。

まあ、仮にシルエットを図案化したとしても、流線型の平べったい船体は、絵になりにくい形でしょうから、これはいたしかたないのかもしれません。



FI2617911_4E.jpg汐彩橋の親柱の上には、鳥のブロンズ像が。
ええと…カモメさんかな?

丸々太って、栄養状態は良さそうですね…(笑)。





FI2617911_5E.jpg橋の上から、芝浦運河を眺めていたら、左手の芝浦西運河から、黄色い船体のフライブリッジ付きクルーザーが出て来ました。
以前「4月15日の桟橋」でも掲載した、ワールドシティタワーズの所属艇です。

検索してみたら、岩淵経由で荒川・隅田川を一周するコースを筆頭に、神田川・日本橋川を通るコースなど、水路趣味全開(笑)のチャーターボートであることが判明。(参照:ワールドシティタワーズ・チャータークルーズショートクルーズコース)これによると、江戸川のマリーナ、ニューポートが運航しているようですね。皆さんもいかがでしょうか。

(19年12月16日撮影)

【20年3月22日追記】がーちゃんフォトアルバムの「アーバンランチでお台場へ その1」に、トラックバックさせていただきました。

(『アーバンランチで東京港をゆく…2』につづく)